ランチをひとりで食べることができない。いつも誰かと一緒でいなければ落ち着かない。そんな方は依存体質を持っていると言えます。依存体質は、誰かに依存しなければ自分を保つことができない人のことを言います。
依存体質になるのは、何に原因があるのか、そして依存体質を克服するためには何をがんばるべきなのかを知る必要があるでしょう。そこで、依存体質に関するさまざまな情報を、詳しくご紹介していきたいと思います。
依存体質について
依存体質とひとくちにいっても、どんなものに依存しているのかは人それぞれ違いがあります。家族に依存している人もいれば、恋人に依存している人、仕事に依存している人、趣味に依存している人など、いろんな依存タイプがあります。
ただ、どの依存タイプにおいても「それがなければ自分を保つことができない」と感じてしまうことがほとんどです。何故そのように思ってしまうのか、詳しく見ていきましょう。
依存体質の共通点は
依存体質を持っている人には、ある共通点があります。それは自分に自信がないということが根底にあるということです。自分に自信がないから、何かに頼りそれを得ることで自分を保とうとします。
だからこそ、ひとりでいることに自信が持てず、自立できなくなってしまうのです。依存体質の人ほど、自分ひとりのせいにされることを嫌いますし、辛さを乗り越える精神力を身に着けていません。
逆に言えば、その部分を見直していけば、依存体質は改善されていくと言えるでしょう。
具体的な依存体質の言動・特長
依存体質を持っている人は、自分に自信がないというのが共通点です。では、具体的に依存体質を持っている人はどのような言動を繰り返すのでしょうか。まず、家族に依存しているタイプの人から見ていきましょう。
家族に依存しているタイプ
家族に依存しているタイプの人は、家事や収入を全て家族に頼りがちです。炊事や洗濯、お掃除は全くしようとせず全て家族に任せています。そして場合によっては収入も家族に頼っている人もいるでしょう。いわゆるニートと呼ばれる人のことですが、家族に強く依存していると言えます。
そしてなんでも家族のせいにしてしまうのが特徴です。「洗濯物に色移りしていた。母親のせいだ」「自分がこうなってしまったのは家族のせいだ」「家族が勝手にやっていること」など、自分の状況ひとつにおいても全て家族の責任にしようとします。
ずっと実家暮らしを続けていると、知らないうちに家族への依存度が高まり、一人暮らしができずに自立もできない状況を招いてしまう可能性があるため、一定の年齢に達したら一人暮らしをして家族から自立するよう区切りをつけるようにしましょう。
恋人に依存しているタイプ
恋人に依存してしまうタイプの人は、なんでも恋人と行動しなければ気がすみません。一緒に暮らすことはもちろん、連絡を欠かすことはありえないと感じていることが多いようです。朝のおはよう連絡がないだけで、不安になったり悲しみに襲われたりします。
また、休日に自分とデートをせず、友人と会うことを極端に嫌がるのも大きな特徴と言えるでしょう。恋人に依存している人ほど、相手に同じようなことをしてほしいと思っているため、相手への束縛や期待がどんどん加速していく傾向が見られます。
また、恋人と別れたら日常生活に支障をきたすのも恋人に依存している証拠だと言えるでしょう。失恋して、数日気持ちが落ち込むことは誰でもあることですが、出社できなくなったり、何年も自宅に引きこもったりするようでは、恋人に対する依存度が高すぎると言えます。
本来、恋愛は対等な関係から生まれるものです。相手を束縛したり、過剰に尽くしたりすることは平等とは言えません。もう一度恋愛の価値観から見直していく必要があると言えるでしょう。
仕事に依存しているタイプ
仕事に依存してしまうタイプの人は、人とのコミュニケーションをうまくできないことが多いようです。
仕事を口実にすると、どんな誘いでも断りやすいですし、言い訳にも使いやすいもの。しかし、仕事を盾にプライベートのコミュニケーションを軽視していると、いつの間にか孤独へと追いやられてしまうでしょう。しかし、仕事に依存している人ほどプライベートを軽視し、そこから逃げるように仕事に没頭しようとします。
確かに、仕事が面白く忙しいときもあるでしょうが、あまり仕事に集中しすぎると、プライベートが崩壊し、結果的には仕事への影響が出ることも覚えておきましょう。仕事もプライベートも両立し、バランスを保ってこそ、豊かな人生を送ることができるのです。
趣味に依存しているタイプ
趣味に依存してしまう人のタイプは、現実逃避をしてしまいがちです。その時間は自分らしく過ごせるからこそ、没頭し依存してしまいますが逆を言えば、現実に大きなストレスを抱えているとも言えるでしょう。
確かに、日常のストレスを緩和させるために趣味は大切です。しかし、趣味に依存してしまうとそれがなければストレスを発散できないと感じてくるため、趣味ができない時間が逆にストレスになってしまうようになります。
また、趣味の時間をもっと増やしたいと、日常を侵食し始めてしまうこともあるでしょう。バランスを見誤ると、趣味を楽しむ時間も崩壊してしまいますので、ストレスの発散方法は複数持っておくと良いでしょう。
ギャンブルに依存しているタイプ
依存体質の人において、一番ハマりたくないのがギャンブルです。ギャンブルに依存してしまうと、お金を使い果たし生活も破綻してしまいます。
ギャンブルに依存してしまうのは、一瞬の高揚感を味わいたいという気持ちが強いからです。連敗していても勝った瞬間すべてがリセットされたように感じてしまいます。しかしトータルで見ればギャンブルは負けている方が多いもの。
一瞬の高揚感のために人生を破たんさせてしまわないよう、ギャンブルに使うお金は別の人に管理してもらったり、生活に必要なお金は自動引き落としで先に確保しておいたりするなど、工夫しておくことが重要になると言えるでしょう。
自分でも気づかない依存性とは
依存体質だと自覚している人は、自分自身を見つめ、見直していくことで徐々に依存体質から解放されていきます。しかし、依存体質を自覚していないこともあるので注意が必要です。
例えば、ランチタイムにおいて同僚と一緒にお店に行ったとしましょう。その時、周りの注文を聞いてから自分の注文も一緒にする人は、依存体質を持っていると言えます。
また、「今日友達と遊びに行くけどいい?」と恋人に同意を求める行為も、相手に決定権を委ねていることから依存体質を持っていると言えます。
隠れたところに依存性は存在しているものですが、それが強くなると依存体質となり、何かに支えてもらえなければ自立できないようになってしまうので、注意しましょう。
まとめ
依存体質に関するさまざまな情報を幅広くご紹介しました。依存体質の人は、自分に自信がないため何かに依存しようとします。依存体質を克服するためには、自分自身と向き合い、少しずつ自信を積み重ねていくことが大切です。
自分を信じることができるようになれば、何かに頼らなくてもあなたらしく自立することが可能になります。恋人がいなければダメ。仕事がなければダメ。と考えるのではなく、何もなくても自分は素晴らしい部分を持っていることに気づいていきましょう。そして一歩ずつ克服することで、さらに素敵なあなたへと成長していってください。