しなければならないことは山積みなのに、どうしてもその気になれず、無気力の波に襲われる。気がつくとぼんやりしていたり、ため息をついているばかりで、一向にやる気が起こらない。このようにやる気のない状態に陥ってしまうと、すべてが面倒に感じられ、何もしたくない気分が延々と続いてしまい、挙句の果てに家事や仕事に追われてしまいます。
何もしたくないときに無理に何かをしようとすると、さらに無気力感に襲われ、症状が悪化することもあります。何もしたくないときにはどうすればいいのか、どうして何もしたくないのか、何もしたくない気分を盛り上げる方法は?など、何もしたくない時に知っておきたい対処法をまとめてみました。何もしたくない気分に襲われそうになったときに、ぜひ参考にしてもらいたい原因や対処法に関する情報です。
何もしたくないときはどんな時?
何もしたくない時に取るべき対処法を考える前に、まず何もしたくないと感じるのはどんな時か、考えてみましょう。人によって、何もしたくないと感じる原因は異なります。
なぜ何もしたくないと感じてしまうのか、その原因を把握しない限り、最善の対処法を選ぶことできません。何もしたくないと感じる原因について挙げてみましょう。
やるべきことを溜めすぎている
やらなければならないことを後回しにするくせのある人は、このパターンに陥りがちです。今日できることをやらずに、常に後回しにしていると、やがてやるべきことが溜まりに溜まってしまい、どこから手をつければいいか、分からなくなってしまいます。
これは業務にしても、家事にしても、人付き合いにしても全く同じこと、多忙すぎて細かいことに気が回っていない場合もあります。
自分に対する自信を喪失したとき
周囲の人から何気なく言われた言葉に傷ついた。仕事でミスがあり、上司に小言を言われた。恋愛関係がうまくいっていない。職場での人間関係に悩んでいる。このようなことが起こり、自分に対する自信を喪失してしまうと、何もしたくなくなります。
自分の能力や人間性などに自信が持てなくなり、すべてにやる気を無くしてしまう人もいるようです。またできる人と自分とをつい比較してしまい、自分に嫌気がさしてしまい、やる気を無くすこともあります。
他人に依存する、現状に依存しているとき
自分でやらなくてはならないことがあるにも関わらず、そのままに放置しておく。他人に依存する傾向のある人は、自分の代わりに誰かがやってくれるのではないか、という甘い見通しを持っていることが多いようです。
自分でできることをしないでいるうちに、そのくせが習慣化してしまい、やがて本当にやる気が全く起きなくなることもあります。面倒なことややりたくないことを放置する悪習のある方は、このパターンに当てはまります。
精神的・体力的に辛いとき
やりたい気持ちはあるにもかかわらず、ストレスや過労により、精神力や体力がその気持ちに追いつかず、結局やる気を無くしてしまうことがあります。疲れているときだけでなく、長い休暇のあとや大きな仕事をやり終えたときなどにも、一時的にやる気を喪失してしまう方がいます。
毎日変わり映えのしない生活を送っているがゆえに、厭世的な考え方に染まってしまい、何もしたくなくなる人もいます。
何もしたくない時は無理をしない
何もしたくない時の対処法第一弾は、まず決して無理をしないこと。やる気を完全に失っている状態ですので、ここで無理やり何かを始めようとしてもうまくいくはずはありません。無理をしたばかりにさらに倦怠感が増し、結果としてやる気のない状態を長引かせてしまいます。
心の底から何もしたくないと感じたら、とりあえず自分を出来るだけ甘やかしてみましょう。もちろん何もしたくないとはいっても、社会人の場合そのまま引きこもるわけにはいきません。必要最小限のことは行った上で、あとは自分の気持ちのおもむくままにのんびり休養するようにしましょう。
好きなことをして過ごす
何もしたくない時には無理せず、自分のしたいことをして過ごすようにしましょう。好きな音楽や映画、本など、自分だけの世界に浸れるものがあれば、しばし現実逃避をするのもいいかもしれません。
やる気が起きなくなると、免疫力が低下してしまい、それが原因で体調不良や気分の落ち込みを感じる過方もいます。自分の好きな音楽や映画を見たり、本を読んだりすることにより、気持ちの落ち込みに歯止めをかけることが出来ます。何もしたくない時は敢えて何もせずに、活力が復活するのを待ちましょう。
外で日光に当たる 部屋の中にいない
何もしたくない時にじっと部屋に閉じこもっていると、さらに陰気な気分に襲われてしまいます。やる気が出ない原因の一つは自立神経のバランスの崩れにありますので、軽く体を動かしたり、日光に当たることにより、交感神経と副交感神経のバランスを整えることができます。
普段は室内のオフィスで一日中日光に当たらない生活をしている方は、これを機に毎日少しの時間でも戸外で日光に当たる習慣を付けましょう。日光に当たらない生活を長年にわたって続けていると、やる気喪失、イライラ、不眠症、慢性疲労などにかかりやすくなるといわれています。何もしたくないと感じたら、戸外に出て散策するのも効果的です。
すぐに出来ることをやってみる
何もしたくない時に、長期的な展望や目標について考えみても仕方ありません。何もしたくない時はとりあえずすぐに出来る簡単なことを一つずつこなしていくようにしましょう。
人のやる気には脳内物質ドーパミン濃度が関係していると言われています。ドーパミンの分泌がもっとも盛んなのは、目標に達成しそうになる寸前ですので、達成することが困難な目標を一つ掲げるよりも、達成しやすい小さな目標をたくさん作るようにすると、ドーパミンの分泌を増やすことができます。
自分を追い込まないようにする
頑張りすぎないようにすることもポイントです。完璧さを求めるのは悪いことではありませんが、挙句の果てに、何もしたくなくなるほど頑張るのは意味がありません。仕事でも遊びでもたまには手を抜くことを覚えるようにしましょう。
自分でこなせる以上のことは引き受けないようにし、自分一人ですべてを取り仕切ろうとせず、他の人に任せられることは任せてしまうと精神的に楽になります。
なぜ何もしたくないか、考えてみる
これは少し努力が必要になりますが、最悪の気分から脱して少し楽になったら、なぜ何もしたくないかをよく考えてみましょう。何もしたくない気分になる原因については上に挙げましたが、原因は一つだけでなく、複数絡みあっている可能性もあります。
何もしたくない時は考えることすら億劫かもしれませんが、やる気を喪失することが度々ある方は、いずれはその問題と正面から向き合う日がやってきます。なぜやる気が出ないのか、その原因を特定することができれば、解決法も自ずと明らかになります。自分と向き合うには勇気が要りますが、逃げまわっていても問題は解決しません。
やる気を出す方法とは?
何もしたくないという状況が長く続くのは危険。あまりにも気分がふさいでしまうと、そこから脱出することが困難になります。自分を甘やかすことにも限界があります。
何もせずにひたすら待ちの姿勢で、最悪な気分が去るのを待つのも一つの方法ですが、このような消極的な態度ではやる気が復活しないどころか、さらに気分が陰鬱になることもあります。何もしたくない、という憂鬱な気分を払いのけるワザについて見ていきましょう!
やる気を出すにはモチベーションが不可欠
やる気を出すにはモチベーションが重要。何の目標も持たずにだらだら生きていると、ふとした瞬間、心の隙間に倦怠感が忍び寄り、何もしたくないモードになることがあります。やる気を維持していくには、目標を持つことが不可欠。実現可能な目標を定め、達成に向けて努力するようにしましょう。
社会的に意義のある立派な目標である必要はありません。何か自分の得意なことがあれば、それをさらに伸ばすようにしましょう。検定や資格などチャレンジしがいのあるものも効果的です。
自分へのご褒美も用意しておく
ただ努力を重ねるだけでは嫌気がさしてしまいます。やる気が持続するように、自分へのご褒美を用意しておきましょう。ちょっとした贅沢感を味わえること、自分がもっとも好きなことや欲しいものなど、それがあるから頑張れるというご褒美を用意しておくと、やる気も持続します。
規則正しい生活習慣・食習慣を心がける
不規則な生活習慣や食習慣は、体の免疫機能の低下につながります。食事はすべての栄養素をバランスよく配したものにしましょう。外食はできるだけやめ、面倒でも自炊するようにします。夜更かしや運動不足も解消し、毎日必ず軽い運動を行うようにしましょう。
休日のスケジュールを綿密に立てる
平日は仕事が忙しく、余計なことを考える余裕のない方も、休日になり何もすることがなくなると、途端に倦怠感に襲われてしまうことがあります。計画が詰まっていないと落ち着かない、一人きりでいると憂鬱になる、という方は、休日の予定を前もってきちんと立てておくようにしましょう。
一人で自宅にいることが苦手な方、一人きりで時間を持て余してしまうことが嫌な方は、オフの時間を空白にしないよう、スケジュールを入れておいたほうが無難です。
何もしたくない時用のとっておきの贅沢
どんなにやる気を持続しようとしても、一時的にやる気を無くしてしまうことはあります。何もしたくない気分になったときに備えて、こんなときに聞きたい・観たい音楽CDやDVDを用意しておきましょう。
何もしたくないときに聞く、というそのままのタイトルの音楽CDなどもたくさん市販されていますので、これらを用意しておくと便利です。音楽でも映画でも、自分の好きなジャンルからとっておきのものを用意しておき、存分に浸りましょう。
考えずに出来ることをする
何もしたくないからといってぼんやりしていても、気持ちは塞ぐ一方です。こんなときは何も考えずに出来ることをやってみましょう。単純なゲームや軽い読みもの、大人用の塗り絵などもいいかもしれません。
努力しなくてもなんとなく出来ること、シンプルで複雑に考える必要のないことを行い、何もしたくない時を怠惰に過ごしてみるのも、この時期を乗り越える一つの方法です。
心に隙間を作らないようにする
特別に嫌なことがあったわけではないのに、ふとした瞬間に倦怠感に襲われるという方は、日頃から意識して、心に隙間を作らないようにしましょう。心の隙間に雑念が入り込むと、なんとなくやる気を無くしてしまい、自己嫌悪に浸りたくなります。
心に隙間を作らないようにするポイントは、自分と人を比較しない、自分の短所ばかりを見つめない、嫌な思い出に浸らない、など。自己否定につながりかねないことは、できるだけ避けながら生きるようにしましょう。
自分がやりたいことは何かを考える
やらなければならないことがあるけれども、それはやりたくない。そんなときも何もしたくない気分に陥ります。やらなければならないことを考えていると、さらにやりたくない気持ちが加速することも。
こんなときは、自分が本当にやりたいのは何かを考えてみましょう。何もしたくない気分になるのは、やりたいことがあるにも関わらず、やりたくないことを強いられているせいかもしれません。自分のやりたいこと、実現させたいことについて想いを巡らせ、現状を打破するよう努力しましょう。
まとめ
やらなくてはならないことはたくさんあるのに、どうしても何もする気にならない。やる気が沸かず、何もしたくない、、、。普段は活力溢れる方でもふとしたきっかけで、やる気を完全に無くしてしまうことはあるものです。会社での人間関係、恋人との恋愛関係、家族との軋轢などから、自分に対する嫌悪感を感じてしまい、それがもとで何もしたくなくなる。こんな状況を打破するのに必要なことをまとめてみました。
何もしたくないという状況から脱するには、まずその原因を把握しなければなりません。何もしたくないと思う理由は人それぞれ。ストレスや過労、人間関係のもつれ、自信喪失など、自分はなぜやる気を無くしてしまったのかを理解することができれば、再びやる気を取り戻す術も自ずと明らかになるはずです。
やる気がなく、ぼんやりしている人に惹かれる人などいないでしょう。何もしたくないという態度があまりにもひどくなると、周囲の人からも孤立してしまい、さらに寂寥感が募ります。やる気を失ったな、と感じたら、すぐに対処法を考え、出来るだけ早いうちに立ち直るように努力しましょう!