いつもイライラしている。何をやってもうまく行かない。そんな方は、もしかしたら感謝の気持ちが欠けているのかもしれません。自分で全てできると思い込んでいたり、自分が一番だと天狗になっていたりしては、周りの人たちはどんどん離れて行ってしまうでしょう。
そこで、感謝の気持ちを持つことの大切さについてご紹介していきたいと思います。感謝の気持ちを持つことがいかに大切かということと、感謝の気持ちの表現方法まで、幅広くお伝えしていきましょう。
感謝の気持ちの大切さ
何事においても、感謝の気持ちは大切です。人はどんな時も人からサポートを受けているもの。そのことに気づかなければ感謝の気持ちは芽生えてきません。
感謝の気持ちに気づけないのは、それを当たり前のことと思っているからではないでしょうか。恋人から連絡が来るのが当たり前。仕事においてサポートしてくれるのが当たり前。いつも仕事をくれる人に対しても当たり前という気持ちであっては、感謝の気持ちは育つどころか気づかないまま消え去ってしまうでしょう。
当たり前のことが当たり前ではなくなった時、人は初めて周りの人たちに支えられていることに気づきます。
もし、今の状況が良くない方向に進んでいると感じたら、どこかに感謝の気持ちが足りていない証拠だと思うようにしましょう。
感謝の気持ちの持ち方
感謝の気持ちを持ちたいと思っていても、何にどう感謝すればいいのか、わからないという方もいらっしゃるでしょう。そんな方のために、感謝の気持ちをどのように持つか、コツをご紹介していきたいと思います。
当たり前の考え方を変える
それは、先ほどご紹介した「当たり前」という概念を外すことから始めていきましょう。
例えば、今働いている会社に対して感謝したことはあるでしょうか。今の会社で働き続けられているのは、さまざまな人が関係しているはずです。
「面接してくれた〇〇さんの採用があったから」「育ててくれた上司がいたから」「社員それぞれが頑張って会社を維持してくれているから」「そもそもこの会社を創ってくれた人がいたから」と掘り下げていけば、今働いている環境がいかに恵まれているかを感じることができるでしょう。
また、恋人においても「怒りっぽい自分にも根気よく付き合ってくれる」「本当に凹んでいるときは必ずそばにいてくれる」「自分の為を思って叱ってくれる」「一緒にいないことを寂しいと思ってくれる」と感じられるようになるでしょう。
すべてを当たり前とは思わず、感謝の気持ちに切り替えていくことで、自分が生かされていることに気づけるはずです。
困った時こそ感謝
感謝の気持ちを持ちたいと思っていても、困難に立ち向かっている最中だと、人は自分自身で手いっぱいになることがあります。しかし、そんな状況の時こそ、感謝の気持ちが大切なのです。
例えば、なかなかOKを言ってくれない取引先の会社があったとして、早く答えを出してくれないと困ると、やきもきしてしまうこともあるでしょう。しかし、「自分の会社と取引すべきか真剣に悩んでくれている」と考えることができれば、相手の苦悩も受け入れることができます。
自分ばかりが苦しんでいると思い込んでしまうと、その障害になっている人は全て敵に思えてしまいますが、自分と同じように相手も苦悩していると思うことができれば、待つ間にイライラしたり、たとえ良くない結果になったりしても受け入れることができるでしょう。
仮の想像をしてみる
感謝の気持ちを持ちたいけれど、なかなかうまく切り替えができないという方は、「もし〇〇だったら」というイメージをしてみてください。
例えば、いつも口やかましく注意してくる上司がいた場合でも、「もし上司がいなかったら仕事の責任は自分に回ってくる。そしたら同じように管理できるだろうか」と上司の仕事の大変さと、自分の仕事の影響度を考えることができるでしょう。
また、かまってオーラが強い恋人においても、「恋人がいなかったら今のように仕事をがんばれているだろうか」「ひとりで休日を過ごせるだろうか」と考えることで、そばに存在してくれていることに感謝の気持ちが湧いてきます。
このように、仮のイメージを持つことで、現状の有り難さを再認識し、より感謝しやすくなるでしょう。
ポジティブな考え方
感謝の気持ちを維持するためには、ポジティブな発想をする習慣を身に着けることも大切です。人の悪い要素ばかり目にしていると、ネガティブな発想になり文句ばかり発してしまいますが、人の良い要素に注目してポジティブな発想を心掛けることができれば、自然と感謝の気持ちを持ちやすくなってくるのです。
人の悪口ばかり言ってしまう方や、すぐにダメだと口癖してしまう人は、ポジティブな気持ちに切り替えられるようにしましょう。
感謝の気持ちの伝え方
感謝の気持ちを持つことは、とても大切なことです。しかし、さらに大切にすべきなのは、感謝の気持ちをきちんと表現することと言えるでしょう。感謝の気持ちは相手に伝えてこそ本領を発揮します。感謝する気持ちがせっかく芽生えたのですから、それを相手に伝えるステップにも進んで行きましょう。
感謝の気持ちの伝え方は、さまざまな方法があります。言葉で言うこともできますし、態度で示すことも可能です。具体的な表現方法について、詳しくご紹介していきましょう。
もっとも簡単な言葉
感謝の気持ちを表現する言葉として、最も簡単で伝わりやすいのが「ありがとう」という言葉です。ありがとうという言葉は、とても使いやすく、誰にでも使うことができるため、口癖のように習慣にしたいものです。
例えば、取引先からの返事が思わしくなかったとき、「そうですか、すみません。またよろしくお願いします。」というよりも、「そうですか。ご検討いただきありがとうございます。またよろしくお願いします。」の方が、言う側も、言葉を受け取る側も、明るい気持ちになるでしょう。
周りからフォローしてもらった時にも、「ありがとう」とさりげなく伝えれば、相手も嬉しくなります。
また、いつも一緒にいる恋人や、家族にも「いつもありがとう」と改めて伝えることで、普段の感謝の気持ちを伝えることができるでしょう。
メッセージで伝える
感謝の気持ちを伝えたいけれど、面と向かって言葉にするのは照れくさいという方もいらっしゃいます。そんな時は、メールや手紙で「ありがとう」を伝えましょう。文章にすることで、記録に残すことができますし、手書きの手紙なら何よりのプレゼントになります。
また、それでも照れくさい方は、ありがとうと書かれたメッセージカード添えたり、ありがとうという言葉入りのスタンプで表現したりするのも良いでしょう。
大切なのは、どんな形でも感謝の気持ちを表すということです。不器用でもその気持ちを伝えることができれば、相手にとってはこれ以上嬉しいことはないでしょう。
まとめ
このように、感謝の気持ちを持つことの大切さと、感謝の気持ちを持つコツについてご紹介しました。さまざまな困難に出会った時こそ、感謝の気持ちを持つべきです。
そして、感謝の気持ちを習慣にすれば、自然と自分も周りも変わってくることでしょう。
そして何より、感謝の気持ちを相手に伝えることの大切さにも気づいていただければと思います。感謝する気持ちを育み、伝えることができれば、あなたも周りの人もより幸せになっていくことでしょう。