何をしていてもどこにいても他人の目が気になって仕方ない。こんな思いをしたことはありませんか。常にというわけではないものの、不特定多数の前でスピーチをするときや、周りにいる人たちに注目されたとき、大勢の人の前に立ったとき、他人が自分のことをどう思うのか、気になって仕方がないときがあります。
この周りの目が気になるという症状、たまに起こる程度であれば大きな問題ではありませんが、常にどこでも周りの目が気になるというのでは精神的な負担が大きく、伸び伸びと行動することが出来ません。
周りの目が気になるのは人によく思われようとしているから。人によく思われたいという心理の底には、ありのままの自分に自信が持てないことがあります。周りの目を気にせずのびのび生きるため、まずはありのままの自分を受け入れることから始めましょう。
視線が気になる人の心理とは?
周りの視線が気になるという人のほとんどは、多かれ少なかれ劣等感を抱えているといわれています。自分を見て周りの人が笑っているのではないか、変だと思っているのではないかと、常に猜疑心に苛まれているので、人といると落ち着けず、出来る限り目立たないように静かにしていることが多いのが特徴です。
容姿やファッションセンス、行動や話し方など、自分に関するありとあらゆることに自信がなく、周りの人から嫌われている、馬鹿にされている、低く評価されていると思い込みがち。それは裏を返せば、自分もまた周囲の人をネガティブな視線で捉える傾向にあるということを示しています。
視線を跳ね返すメンタリティとは?
周りの視線が気になる人とはどんな人でしょうか。一言でいうと他人の評価に依存する体質を持っていることの他人の意見に依存したいという体質から脱却するには、人の意見に左右されない、自分なりの絶対的な価値観を打ち立てる必要があります。
自分の価値観を持って生きていると、人の意見や態度にいちいち惑わされる必要がなくなります。信念というと大げさになりますが、自分はこうありたい、こうあるべきという理想像を心の中に持つようにすると、人の意見や噂話に惑わされることがなくなります。
コンプレックスを解消する
周りの視線が気になる原因の一つに、容姿やスタイルに対するコンプレックスがあります。自分の容姿やスタイルに自信がないため、周囲の人から馬鹿にされているのではないかと恐れており、周りからの視線を浴びることを極端に嫌います。
容姿やスタイルはすぐに変えることは出来ませんが、自分で改善できるポイントはあります。周囲の人に好印象を与えるのは何も容姿やスタイルだけではありません。正しい姿勢で綺麗な佇まいをしていると、それだけで周囲に与える印象がぐっと変わってきます。
派手な服装や奇抜なファッションを目指す必要はありません。きちんとした身づくろいですっきりとした印象を与えるようにすると、自分に自信が持てます。誰の前に出ても恥ずかしくない格好をしているという自信が付くと、他人の視線も気にならなくなります。
思い込みを無くす
周りの人の視線が気になって仕方ない、これは一種の思い込みです。自分が思うほど、人は自分のことを考えていないものです。自惚れの強い人もまた、人が自分に注目していると思い込みがちですが、両者の受け止め方は正反対。自惚れている人は、周囲の人はみな自分のことをすごいと考えていると思い込んでいますが、周囲の視線が気になる人はその逆、みんなから笑われている、変だと思われている、馬鹿にされていると否定的なことばかり想像しています。
このように、人にどう思われているかについてはまったく正反対のベクトルを持っている両者ですが、自惚れている人も自信のない人も、勝手な思い込みをしているという点ではまったく同じです。
ネガティブに捉えるにしろ、ポジティプに捉えるにしろ、思い込みは思い込み、見られていると想像しているだけで、実際には見つめられているわけでも、観察されているわけでもありません。人に見られていると想像するのは自意識の為せるわざ、この思い込みをなんとしても無くすようにしましょう。
全ての人から受け入れられるのは不可能?
みんなから好かれたい、受け入れられたいと思っていても、それは所詮無理な話、すべての人から認められることはないと心得ましょう。周りの人にどう思われているか気になる、この場合の「周りの人」とは誰を指すのでしょうか。
自分の周囲にいる人といえば、まず家族、それから友人、職場の同僚、知り合い、近所の人、顔見知りとどんどん輪は広がっていきます。どんなに魅力的な人でも、全員から同じように好かれるのは土台不可能です。
不特定多数の人に認められたいという気持ちは捨て、家族や親しい友人をはじめとする身近な人々に焦点を絞りましょう。自分の魅力は、自分の真価を分ってくれる人にだけ伝わればいい、と割り切るようにすると、自分に直接関係のない人の反応が気にならなくなります。
自分の内にものさしを持つこと
自分のことが好きでない人は、他人から好かれる素質に欠けるのではないでしょうか。自分を受け入れるには、まず自分という、世界でただ一人しかいないユニークな存在を肯定することから始めなければなりません。
周囲の目を常に意識している人は、自分の内に絶対的なものさしがないため、他人が考える自分の姿を、自分の真実の姿だと思い込んでしまうことがあります。他人の心に映った自分の姿をなぞってもいいことは何もありません。それはむしろ偽りの姿であり、それについて頭を悩ましていても何も解決しません。
周囲の視線にプレッシャーを感じないよう、自分の中に明確な価値観を持つようにしましょう。自分がどうありたいのか、どのような存在を目指しているのか、その当たりをはっきりとさせましょう。
目標を持ち、毎日忙しく過ごす
目標がなく、だらだらとした毎日を送っていると、人のことばかり気になってしまいます。周囲の人が自分をどう思っているかについて思い悩むというのは、基本的には時間が余っているからともいえます。
目標を持ち、毎日のスケジュールをいっぱいにしておくと、余計なこと、ネガティブなことを考える余裕がなくなります。自分自身に課題を与え、どうしてもそれをやらないといけないように、自分を追い込んでみましょう。
意義のあることを行い、自分に課せられた業務をこなしている人は、どうでもいいことに頭を悩ませる時間も暇もありません。一日何もすることがないという状態に身を置かないように努力してみましょう。
自分を磨くことも忘れない
ありのままの自分を好きになることも大切ですが、同時に自分をさらに磨くことも忘れずに行いましょう。向上心のない人は周囲の人から見ても魅力的ではありません。自分の得意なことややりたいことがあれば、思い切って挑戦するようにしましょう。何もせずに過ごしていては自分を向上させることは決して出来ません。
まとめ
周囲の目が気になる方への対処法のまとめでした。自分に自信がないと、どうしても他人の目が気になるようになります。他人の価値観で人生を生きるというのは愉快なことではありません。人にどう思われようと自分は自分、と思える気概のある人間になることが大切です。
自分なりの生き方に従い堂々と生きていると、他人から下される評価も怖くなくなります。外見と内面、両方を磨き、自分にしか出来ない生き方を目指しましょう。