イライラする気持ちは急に湧き上がり、制御しにくいものです。また今日もイライラしてしまったと、ぐったりしてしまうことも多いのではないでしょうか。
イライラする事には、必ず原因があります。イライラする原因をつきとめ、対処法を実践していくことで、一刻も早くイライラから解放されましょう。
そのためにも、すぐイライラする原因と、効果的な解消法について詳しくご紹介していきたいと思います。
イライラする原因とは
イライラする瞬間は、人それぞれ違いがあります。では、具体的にどのような瞬間に人はイライラしてしまうのでしょうか。例えば、楽しみにしていた映画を観に映画館に行ったものの、近くの観客がケータイをいじっていたおかげで集中できず、映画を観ながらイライラしてしまった。
待ち合わせの時間にいつも遅刻してくる恋人にイライラする。「結婚はまだ?」「いい人いないの?」という親にイライラ。仕事ができないのに偉そうに指示してくる上司にイライラ。
出来の悪い後輩にイライラ。出世していく同期にイライラ。わがままな子供にイライラ。など、いろんなイライラがあります。
ギャップがイライラを生む
イライラする原因は、人それぞれ違いがあります。しかしすべてにおいて共通するのが「思っていたことと現実に起きていることのギャップ」にイライラしているということです。
例えば、待ち合わせをしていたのに決まった時間に来ないことにイライラするのは、予定通りに来ない恋人に対する失望感と、デートプランがうまく進まない事への苛立ちです。
また、一生懸命教えているのに期待に応えずミスばかりする後輩にイライラするのは、期待をしている事の裏返しとも言えます。子供に対しても「なんでできないの!」という思いがイライラに繋がっているのです。
自分が思い描いていることと違う事象が発生したとき、イライラする可能性が高くなることを理解しておきましょう。
復唱へのイライラ
イライラする原因として、現実と起きたことのギャップをご紹介しました。もうひとつご紹介したいのが、復唱が原因によるイライラです。
簡単に言うと「自分ではわかっていることを改めて指摘されることでイライラする」ということです。例えば、結婚したいのに恋人がいないと焦っているのに、親から「いい人いないの?」と言われることは、より急かされた気分になります。
また、スケジュールを組み立てながら順調に作業をこなしているのに、上司から何度も進捗状況を尋ねられることで、作業が中断されることにイライラしてしまうこともあるでしょう。
自分では理解し、それに対し最善の対策をしているにもかかわらず、できていないと指摘されたり、助言をしてきたりすることが、イライラの原因となってしまうのです。このイライラは、「あなたに言われなくてもわかっている」という気持ちの表れと言えるでしょう。
原因のわからないイライラする時
イライラする原因には、人それぞれ理由がありますし、どうしてイライラするのかメカニズムは違います。しかし、イライラの原因がわからない場合もあるのでご紹介しておきましょう。
いつもと変わらないのに、なぜかイライラする。しかしイライラの原因を見つけようとしてもわからないし、わからないこともさらにイライラを増幅させるということがあります。
原因不明のイライラが生じているのは、自律神経やホルモンの影響があると考えられるでしょう。女性なら、生理前になるとホルモンバランスが変わり、イライラしやすくなります。些細なことでもヒステリックになったり、突然悲しくなったりすることから、自分をコントロールできないことにイライラしてしまうのです。
一方男性においても過労やストレスなどにより自律神経が乱れ、イライラしてしまうことが多々あります。イライラしている状態で通勤中にちょっと肩がぶつかり、イライラが増幅しトラブルになるケースも多いようです。原因がわからないイライラは、身体からのサインと受け止めると良いでしょう。
イライラの解消法
イライラする原因には、さまざまなことがあります。それぞれに適した対処法がありますので、ひとつひとつ具体的にご紹介していきましょう。
まず、イライラする原因がはっきりしていて、ギャップによるイライラの場合、相手に対して過剰に期待をしている可能性が高いと言えます。100%を相手に求めるからこそ、イライラしてしまうのです。
上司や部下、恋人にイライラしてしまう人ほど、相手に期待している度合いが高い可能性があります。相手も同じ人間ですから、完璧ということはありません。
期待が大きくなればなるほど、現実とのギャップにイライラしてしまいますので過剰な期待を寄せないようにしましょう。
復唱イライラの解消法
自分でもわかっていることを、相手から指摘されたり、復唱されたりすることで生じるイライラは、相手の言葉を受け取る角度を変えてみてはいかがでしょうか。
結婚したいのに恋人がおらず焦っているのに、親から指摘されることにイライラしてしまう場合は、「親が心配してくれているんだ」と受け止めるようにしましょう。そのうえで、きちんと相手に理解していることを伝えることも大切です。
「いい人はいないけど、いろんな人に紹介してもらっている」「婚活しているから大丈夫」と話しておけば、過剰に指摘することも少なくなります。イライラする相手が近い存在なら、コミュニケーションを大切にして考えを共有できることが良策と言えるでしょう。
原因がわからないイライラの解消法
自律神経やホルモンの影響によるイライラは、原因が特定しづらくどう対処していけばよいのかわからないという方も多くいます。
そのような場合は、リラックスを最優先するようにしてください。湯船につかってゆっくり身体を温めることで自律神経やホルモンバランスの乱れは改善することができます。
また、睡眠をたっぷりと取ったり、軽く運動したりすることも効果的です。イライラするときほど頭でっかちに考えがちですから、身体を動かし、血流を促進させることで、ストレスも一緒に流していけるようにしましょう。
声に出して解消法
イライラする時、てっとり早く解消する方法に「声を出す」というものがあります。声に出すことで、イライラを解消することができるのです。声に出すのなら、どのような方法でも構いません。
例えば、イライラしている原因を友達や家族、恋人にとことん聞いてもらうのも良いでしょう。どんどん声に出してイライラのもとを発散させていくことで、いち早くイライラから解放されることができます。
思いっきり歌って解消法
声に出すイライラの解消方法は、おしゃべりだけではありません。次にオススメしたいのが、「思いっきり歌う」方法です。できるだけ大声で歌える元気な歌を選ぶと良いでしょう。
思いっきり口をあけて大声で歌うことで、あなたの腹の中にたまったイライラが外へとどんどん抜けていきます。
誰かと一緒に歌いに行くのもいいですが、ひとりカラオケでとことん発散させるのも良いでしょう。最近は、ひとり専用のカラオケも出てきているので、気兼ねなく利用することができます。
大声で叫ぶ解消法
声に出したいけれど、人に話すこともできないし、カラオケにひとりで行くのも恥ずかしいという方なら、思いっきり叫ぶことに集中してみてはいかがでしょうか。
ただ、「わーーー!!」「あーーー!!」と叫ぶだけで充分イライラを発散させることができます。道路工事などうるさい場所で叫んだり、車を運転しながら叫んだり、クッションや枕を顔に押し当てて叫んだりするのも良いでしょう。
エネルギーを外に向けて発散させるということが、イライラを解消する方法として最適なため、声に出すと言いうことはとても簡単な方法なのです。
深呼吸をして解消法
声に出してエネルギーを外に向けて発散させる方法は、イライラを解消させるのに有効的ですが、あまり大きな声を出すことに慣れていない人にとっては、そのエネルギーすら湧いてこないことがあるでしょう。そんな時は、呼吸を意識してみてください。
イライラしているときは、呼吸が浅くなりがちです。そこで、深呼吸を意識してみると良いでしょう。ゆっくりと深呼吸を繰り返していくと、イライラにより興奮していた神経が徐々に治まってきます。また、呼吸を整えることで脳に血液が行き届きやすくなり、心も同時に落ち着かせることができるのです。
可能なら、腹式呼吸を行うともっとリラックスすることができます。イライラしたときは静かに深呼吸に努めれば、どんな場所でも解消することができるのでオススメの方法と言えます。
とにかく書く解消法
イライラしたときは、イライラしている気持ちについてとことん紙に書きだしていくことも大切です。自分は今どんな気持ちでいるのか、そして何にイライラしているのかをどんどん書いていくのです。
きちんと書く必要はありませんから、気持ちのままにどんどん書いていきましょう。書いていくうちに疲れてきますが、それと同時にイライラも治まってきます。大量に書き出した紙を見ることで、自分がどれだけイライラしていたかに気づかされることもあるでしょう。
書いた内容を見ると、そんな自分におかしくなってくるかもしれません。書き出した紙は保存するよりビリビリに破いて捨ててしまいましょう。ストレスを書き出した紙を思う存分破いて捨てれば、気持ちもスーッと落ち着いてくるはずです。
汗を流す解消法
イライラしたときは、とにかく体を動かして汗を流すのもオススメの方法です。イライラしているときは頭ばかりで考えがちですから、身体の方を動かすことで、脳も一緒に動かしていくのです。
身体を動かしていると、ネガティブな発想よりもポジティブな発想の方が浮かび上がりやすくなります。また、汗と共にイライラが外へと流れ出ていくため、シャワーを浴びたら気持ちもスッキリとしてくるでしょう。行きつけのトレーニングジムでいつもよりハードにメニューをこなしたり、近所をランニングしたりするのもオススメです。
街中なら、信号を口実に思いっきりダッシュしてみるのも良いでしょう。駅の階段を早足で駆け上がるのもオススメです。
温かい飲み物を飲む解消法
イライラしたときは、温かい飲み物を飲むのもオススメです。温かい飲み物には、リラックス効果があるため、イライラを落ち着けてくれるのです。
コーヒーや紅茶などカフェインを含む飲み物には自律神経を整える作用があります。イライラしているときは、ほっと一息コーヒーブレイクするという習慣を身に着けていれば、イライラに振り回されることはなくなるでしょう。
また、ココアやホットチョコなど甘めの飲み物もリラックスさせてくれるアイテムです。イライラし始めたな、と感じたら温かい飲み物をチャージして、イライラを溶かしていくようにしましょう。
お風呂でリラックスする解消法
イライラしたときに温かい飲み物を飲むのもオススメですが、物理的に身体を温めるのもオススメです。湯船に温かいお湯を張り、ゆっくりと半身浴することで身体全体を温めることができます。
イライラしているときは、身体がこわばり、硬くなりやすいものです。それを、身体を温めることで緩和させ、リラックスさせていきます。
また、お風呂には自律神経を整える作用もあるため、習慣化することでイライラをその日のうちに解消することができます。
クタクタに疲れ、イライラしているときはお風呂に入るのが面倒になり、シャワーで済ませてしまいがちですが、そんな時こそ湯船につかるようにすると良いでしょう。
ご褒美へのカウントダウン解消法
イライラしたときは、それをポイント制にしてみるのもオススメです。
イライラしているレベルに応じて、1ポイント、5ポイントと溜めていき、それが一定の数値に達したら自分にご褒美を上げるようにするのです。50ポイントたまったら、豪華な食事をする。100ポイントたまった時は温泉旅行に行く。など、イライラを解消するための方法としてご褒美を設定しておくと、嫌なイライラも楽しみに変えることができます。
また、ポイント制にすることで、気づかないうちにイライラがたまりすぎて身体に影響が出てしまう、なんてこともなくなるでしょう。
現実逃避してみる解消法
イライラしたときは、何か夢中になれることに現実逃避するのもひとつの方法です。楽しい映画を観たり、ゲームに思いっきり夢中になったりすることで、イライラしている現実からいったん離れるのです。
イライラしていることから頭が離れないからこそ、別のことに集中しなければなりません。何かに夢中になることができれば、その瞬間はイライラから離れることができるので、無理をしすぎることもなくなるでしょう。
まとめ
イライラする原因とその対処法についてご紹介しました。イライラする原因によって適した対処法がありますので、実践していってください。また、イライラは溜め込まないことが大切です。イライラしているな、と感じたときは我慢せずにすぐに解消しておけば、心身に悪影響を及ぼすことはありません。
また、自分だけがイライラしていると落ち込みがちですが、現代社会で生活する以上、多少のイライラはつきものです。だからこそ、より良いバランスでイライラと付き合っていけるようにしましょう。