毅然とした態度で人の言いなりを卒業する習慣と方法

毅然とした態度で人の言いなりを卒業する習慣・方法 人生

物静かな性格で、他人とのいさかいや軋轢が好きでない人の多くは、他人と言い合うことが嫌なばかりに、ついつい周囲の人の言いなりになってしまうことが多いようです。

自分の意見や感情を表に表すのが苦手、人と言い争うのが嫌い、引っ込み思案、このようなタイプの方は、衆人の注目を集めることがとにかく嫌い。意見が割れた場合など、自分の意見を申し立てて事を荒立てるよりはと、そっと静かに他の人の意見に従うことも多いのが特徴です。

しかしその場では他人の意見に押されても、やはり自分の思っていることを常に押し殺していくことは困難です。また周囲に流されがちな態度ばかり取っていると、周囲の人から扱いやすい人間として良いように利用されてしまうこともあります。

優柔不断な態度は時として自分に不利に働いてしまうことも!どんなに物静かでおとなしい方でも、ここぞというときには毅然とした態度を取らなければなりません。便利な存在として、周囲の人に振り回されないためにも、毅然とした態度を取る習慣を身につけましょう!

物静かと優柔不断の違い

物静かと優柔不断の違い

大人しく物静かな女性というと、伝統的な大和撫子というイメージを与えます。大人しく物静かというのは確かに誰からも好かれる特性ではありますが、大人しいという性格と優柔不断な性格には明らかな違いがあります。

声高に騒々しく話しをする必要はありませんが、自分の意見を述べる際は卑屈になる必要はありません。物静かなのは結構ですが、ぐすぐすとはっきりしない態度は周囲の人をイライラさせる原因になります。

自分の意見ははっきり述べる

自分の意見ははっきり述べる

自分なりの意見を持っているのに、ただ言い争いを好まないという理由だけで、どんなときにも黙って人の意見を聞いているだけ。こんな行動に心当たりがある方は注意しましょう。

物静かにしていても、肝心なときにははっきり自分の意見を述べられる人間になりましょう。肝心なときに黙ったままでいると、その場を仕切りたいタイプの人から、文句を言わない便利な存在として、良い様に扱われてしまう恐れもあります。

自分の意見をはっきり述べるというのは、社会人として出来て当たり前の行為、自分の意見や感情をそっと押し隠してばかりいると、ストレスが溜まってしまいます。

譲れない部分をはっきりさせる

譲れない部分をはっきりさせる

異性関係や職場での上下関係、家族との関係などにおいて、ここは絶対に譲れないという点があれば、それを相手に対してはっきり主張するようにしましょう。心穏やかで物静かなタイプの人は、対人関係において相手の良いところを見つけることが得意です。

これに対して、自己中心的で自己主張の強いタイプの人は、自分の意見に素直に従ってくれる人を(無意識に)探していることが多いようです。自己主張の強い人のペースに巻き込まれて、振り回されないように、ここは絶対に譲れないというポイントを日頃からはっきり伝えておくようにしましょう。

自分の気持ちを最大限尊重する

自分の気持ちを最大限尊重する

感情の機微にさとい人は、人の気持ちを慮り、出来るだけ相手を傷つけないような対応が出来ます。時には自分の気持ちや意思を犠牲にしても、相手を優先することが出来る人は、そのために自分自身が傷ついてしまうことも多いのではないでしょうか。

人の気持ちに配慮できるというのはすばらしいことですが、そのためにストレスを溜め込んでしまうのは、長いスパンで見ると望ましいことではありません。相手の気持ち同様、自分の気持ちも労わるようにすると、精神的な負担が少なくなり、翻っては相手との関係もより深く充実します。

ノーといえる勇気を持つ

ノーといえる勇気を持つ

優柔不断でも、意見がないわけでもないのに、なんとなくずるずると相手の言いなりになってしまう人は、対人関係において波風を立てたくないという思いが強いのだといえます。

相手に大人しく素直なタイプだと思われて、その関係を長い間維持していると、本当であればノーと言わなければならない場面でも、ノーと言えないような精神性が徐々に生まれてしまいます。

相手が本当に自分のことを思ってくれているのであれば、素直に思ったことを言っただけで、その関係が壊れることはありません。家族にしろ、友達にしろ、自分の率直な意見を真剣に取り上げてくれる人こそ、真の理解者といえます。

相手との関係にひびが入るのを恐れ、ノーと言いたいときも言わないのは、自分にとっても、相手にとってもマイナスにはたらきます。

自分の真価を認めてくれる人は現れる

自分の真価を認めてくれる人は現れる

人間関係を円満に保つためだけに、自分の気持ちに偽りをつくような関係は、所詮は長続きしないものです。相手との関係をうまくキープしようとするあまり、相手にすべてをおもねることは避けるようにしましょう。

恋愛関係だけに限らず、人間関係はいかなるものであれ、相互理解と相手への思いやりが大切です。相手に対して譲歩だけを迫る人は、男性であれ、女性であれ、その人のことを本当に大切にしているとはいえません。

自分の気持ちに構ってくれない人、自分の価値を認めてくれない人と強固な人間関係を築くのは困難です。自分は十分譲歩しているにも関わらず、まったく歩み寄る姿勢を見せてくれない人に尽くすのは疲労困憊します。ありのままの自分の価値を認めてくれる人はきっと側にいるはずです。

落ち着いた話し方と態度を心がける

落ち着いた話し方と態度

毅然とした態度を取れない人の多くは、人前で話すことが苦手だったり、感情表現が下手だったりします。周囲に毅然とした態度を取る知性的な人という印象を与えるには、話し方や話題を選び、落ち着いた物腰で理性的な対応を心がけましょう。

話しているときにおどおどしたり、視線が泳いだりすると、話の内容は優れていても、聞き手はあまり良い印象を受けません。毅然とした態度を取るには、自分に自信を持ち、周囲の人から侮られないようにしましょう。

自分の弱点がどこにあるか探しだす

自分の弱点がどこにあるか探しだす

どうして他の人のように毅然とした態度が取れないのか、その原因は自分自身の心のあり方や気持ちの持ち方にあるといえます。嫌と言えない、ノーと言えない、その原因はあなた自身の依存体質にあるかもしれません。

自分の言動に責任を持つようにし、自分に関する事柄は一人で決断できるようなメンタルを作り上げるよう努力してみましょう。結果はともあれ、自分で下した決断の責任は自分で負うという心意気があれば、自然に決然とした態度が取れるようになります。

大人としての自覚を持ち、心の中に子供っぽい甘えを払拭しましょう。

毅然とした態度の取れる人を観察してみる

毅然とした態度の取れる人を観察してみる

周囲にお手本となるような人がいれば、どのように振舞っているか、じっくり観察してみましょう。男女の別を問わず、常に毅然とした態度で振舞っている人は、冷静で有能そうな印象を与えます。

近寄りがたいほど厳しい態度を取るのではなく、一本筋の通ったきちんとした人というイメージを目指してみましょう!

まとめ

なんとなくその場では相手につい同意してみるものの、あとで考えてみると、あのときもっと自分の意見を述べておけばよかった、と後悔してしまう。

断りたいのになんとなく断れない、どうしてもノーと言えない、相手の言いなりになりがち、反対意見を述べるのが億劫。毅然とした態度が取れないばかりに、どんどん相手の言いなりになってしまうのはもうやめましょう。毅然とした態度を目指すには、まず自分の意見や気持ちをはっきり口に出してしまうことから始めましょう!