誰にでも苦手なタイプというのはあります。苦手な人を相手にしなければならないと思うだけで、憂鬱な気分になることはありませんか。苦手だ、苦手だと思っていると、さらに苦手意識に苛まれるようになります。
苦手な人との付き合い方を克服する方法について知っておくと、人間関係を円滑に保つことが出来ます。苦手な人と笑顔で会話できるようになりたい!こんな方に読んでいただきたい情報をご紹介します
社交儀礼はきちんとこなす
苦手な人に対してはことさらきちんと社交儀礼を行うようにしましょう。こちらが苦手だなと思っていると、その気持ちがつい態度に出てしまい、挨拶をするのも億劫になることがあります。
子供ならまだしも、大人の世界ではいくら苦手だからといって、挨拶もしないとなると問題です。苦手な人に対しても社会マナーを尽くし、ごく普通の態度で接する努力をしてみましょう。
苦手な理由を具体的に考えてみる
なんとなく苦手な人がいる場合、自分がどうしてその人のことを苦手だと思うのか、具体的に考えてみましょう。具体的な理由を意識的に把握することにより、自分が嫌いなタイプ像がはっきりしてきます。
往々にして嫌いなタイプ、苦手なタイプというのは、人により決まっています。自分がそもそもどんなタイプの人を苦手としているのかを認識できたら、その対処法も自ずと分かってきます。
自分とは異なるタイプ存在を認める
世の中にはいろいろなタイプの人間がいます。自分が苦手にしているからといって、その人がすべての人から嫌われているということにはなりません。
苦手な人や嫌いな人について考えるときには、自分もまた他の誰かから苦手とされている可能性もあるということを理解しましょう。苦手な人だからといって、いつも避けて通れるとは限りません。苦手な人にも長所や良いところがたくさんあるということを認めましょう。
機会があればじっくり話してみる
避けて通れるような関係であれば構いませんが、たとえば同じ職場に苦手な人がいる場合はどうでしょうか。同じ職場で働いている以上、いくら苦手だといっても話をする機会はたくさん訪れるはずです。機会が許せば、なるべくその人のことについて知るようにしましょう。
一つでも共通点が見つけられたら、それを突破口に苦手意識を払拭できるかもしれません。最初は苦手だと思っていたけれども、その人のいろんな部分を知るに従って、だんだんいい人だと思えるようになるということもあります。
どうしても苦手な場合は避けるようにする
苦手な人にもランクがあります。ちょっと苦手という程度であれば、良く知る努力をしたり、良いところを見つけるなどの積極的な方法で、うまく付き合うことが出来るときもあります。
しかしどんなに努力してもどうしても好きになれない、いやますます嫌いになった、という場合は、思い切って接触を最小限にしてみましょう。嫌い・苦手という気持ちが露骨に顔や態度に出るよりは、出来るだけ顔を会わせないするほうが無難な場合もあります。
自分の短所・長所を見直してみる
苦手な人のことばかり考えていても、どこにも行き着くことはありません。今度は視点を変えて、自分の短所や長所についても考えてみましょう。
そもそも私たちは苦手な人の中に、自分自身の嫌な部分を見ている場合があります。自分の短所や長所について考えることにより、苦手な人に対する意識が変わってくることもあります。
他人を自分自身の鏡だと思い、これを機に自分の悪いところまで直すくらいのポジティブな考え方を持つようにすると、苦手な人との対人関係が瑣末なことに思えてきます。
苦手な人の長所を評価する
いったん苦手だなと思うと、その人のすべてが嫌いになりますが、そのように否定的に考えていると、苦手意識は決して克服できません。
苦手な人にも良いところや見習うべきところは必ずあるはずです。苦手な人を好きになるのは難しいかもしれませんが、積極的に良いところを見出そうという姿勢が重要です。
職場に苦手な人がいる場合
近所付き合いや学校の友達関係であれば、苦手な人との会話や接触を出来るだけ避けて通ることも出来ますが、職場ではそういうわけにはいきません。職場に苦手な同僚や上司がいる場合、あからさまに嫌いという態度を取ることも出来ません。
職場に苦手な人がいる場合は、まず嫌味にならない程度に、相手の良いところを誉めてみるようにしましょう。当然ながら、自分のことを誉めてくれる人に敵意を持つ人はあまりいません。
苦手な人との関係をうまく保つには、自分の感情をコントロールすることはもちろん、相手からも敵視されないようにすることが肝心です。
苦手な上司との付き合い方
苦手な上司と付き合っていくのは容易いことではありません。上司という目上の立場の人に対して、失礼な態度を取ると、自分が損をするだけです。
職場で毎日付き合っていかなければならない以上、相手に対する自分のネガティブな感情を公にするのは禁物です。
消極的な方法とは、相手の嫌なところには目を瞑り、自分の業務を黙々と済ませることに専念すること、もう少し積極的に状況に取り組みたいのであれば、上司の業績や能力は見習うようにし、苦手な上司から使える部下として評価されるように努力してみましょう。
どうしても上司の愚痴を言いたい場合には、時と場所をわきまえ、業務上の事柄だけに限るようにしましょう。どんなに嫌な上司でも、事実と異なることを言ったり、個人攻撃と受け取られるようなことを言うのは絶対に控えるべきです。
苦手な相手は自分自身の鏡?
私たちがあるタイプの人をとくに苦手だと思うにはさまざまな理由があります。苦手な人の中に、自分の嫌な部分を見てしまう場合もあれば、自分にはない優れた部分を見て、その結果劣等感を感じる場合もあります。
中には相手に対して引け目を感じてしまい、自分の存在が脅かされているように感じる方もいるようです。また自分の価値観にそぐわないものを感じることから苦手意識を持つこともあります。
他にも、自分とはまったく正反対の性格を備えた人を苦手と感じることもよくあります。
自分自身に自信を持つことが重要
相手に対して劣等感を感じたり、引け目を感じると、自分でも気が付かないうちに、鬱積した気持ちが溜まってしまい、この感情はやがて相手に対する否定的な感情として表れてしまいます。
自分に対する自信が欠如していると、対人関係すべてにおいて自信をもって相手と向き合うことが出来ません。自信過剰になる必要はありませんが、同様に自分にないものをひたすら求めた挙句、コンプレックスの塊になる必要もありません。
常にゆったりとリラックス
苦手意識を克服しようと頑張りすぎると、余計態度が上滑りしてしまうことがあります。自分の感情を抑えようとするあまり、平静を装いすぎて逆に不自然だったり、変に取り入ろうとして不審に思われたりと、不自然な態度を取ると、さらに不利な状況に陥ってしまいます。
誰の前に出ても、常に自然でリラックスした態度が取れるようになると、自然に苦手意識も薄らいでいきます。
まとめ
話しをするのも億劫というほど苦手な人がいると、毎日が憂鬱なものです。とくに職場の同僚や上司に苦手なタイプがいると、ストレスも溜まりやすくなってしまいます。
苦手な人とうまく付き合っていくためには、自分の感情を整理し、相手への苦手意識を出来るだけ払拭することが肝心。苦手な人とうまく付き合っていくための効果的な方法や考え方を身に付けることが、ストレス軽減に直結します。