人に会いたくない時の気持ちや原因・対処方法 20選 

人に会いたくない気持ち20の原因と対処方法 ストレス

この人の世で生きる以上、人と人との関係は大切にしなければなりません。しかし、普段は家族、友人、恋人、会社の同僚、趣味の仲間などと楽しく会っている人でも、時には人と会うのが嫌になることがあります。どんな時に、何が原因で会いたくないと思うのでしょうか。20の原因をそれぞれ説明し、対処方法をご紹介します。

1.二日酔いなどで体調がすぐれない

.二日酔いなどで体調がすぐれない

病気ではないが、どこか体調がすぐれないことがあります。その典型は、前夜飲み過ぎての二日酔い。頭が重く、じっと静かにしていたい気持ちで一杯です。人と会うなんてとんでもない。人と会うのは、エネルギーを要することです。気力を振り絞らないと、人と会う気持ちになりません。

こういう時は、体調をスカッとさせることが一番です。熱いお茶を飲んだり、衣服を替えて気分をシャキッとさせましょう。何か楽しいことを想像して、自分の心を明るくするのもよい方法です。

2.人に会うのが面倒だ、一人でいたい

人に会うのが面倒だ、一人でいたい

「人に会うのが面倒だ、一人でいたい」という思いは誰でもあるものです。いつも明るく、社交的な人にもあるのです。人間は社会的存在であると同時に、孤独な存在でもあります。

こういう思いにとらわれた時は、「人に会うのが面倒だ、一人でいたい」理由を語ってください。独り言でよいので、声を出して人に説明するように話してください。不思議なことに元気が湧いてきて、人に会いたくない気持ちはどこかに去っていきます。

3.劣等感を感じる相手と会うとき

劣等感を感じる相手と会うとき

劣等感を感じる相手は、嫌いな相手、苦手な相手と少し似たところがあります。普段は尊敬しているのに、いざ対面すると劣等感を感じてしまい、逃げ出したくなる相手です。こうした相手は回数を重ねるにつれ、会うことを避けたいといく気持ちが強くなります。会うことを断る理由を探したりします。

人にはそれぞれ長所もあれば短所もあると割り切れればよいのですが、そう簡単ではありません。こういう時は、一対一で会うのではなく、誰かを同席させるとよいのです。自分を追い込む気持ちがなくなり、リラックスして話ができます。

4.なんとなく気持ちがのらない

なんとなく気持ちがのらない

なんとなく気持ちがのらないので、人に会いたくないと思うことがあります。今回だけは人に会うことを止めるが、次からはいつもどおりに戻ると自分に言い聞かせて、人に会うことを回避してしまいます。多くの場合は、次回から元に戻りますので、心配は不要です。

しかし、今回だけであったはずが、だんだん頻度が高くなる現象も知られています。対策として、自分で許容基準を決めてください。例えば1年に2回だけは、「気持ちがのらないという理由で人と会わないことを許す」と自分自身に決めるのです。この基準は絶対に破ってはなりません。

5.病気になった

病気になった

本当に病気になった時は、人に会うどころではありません。肉体的にも、精神的にも落ち込んで、気力が湧きません。病んでやつれた我が身を人に見られるのも嫌です。病院に入院し、知り合いがお見舞いに来てくれるのは嬉しいのですが、健康な人間が病人を見る哀れんだ視線は耐えきれません。

まず病気を治療し、健康体に戻ることが先決です。やむを得ず人に会う場合も、事情を説明して短い時間で切り上げるようにします。

6.前回失礼なことを言った、やった、喧嘩した

.前回失礼なことを言った、やった、喧嘩した

前回会った時に、失礼なことを言ったり、失礼な行動をとったりした相手と会うのは気が進みません。ましてや喧嘩した相手となるとなおさらです。その時のことが思い出されて、後悔の念に駆られます。今度会ったらどのような態度をとればよいのか悩みます。

でも、こういうケースではなるべく早く会って謝らないと、ますます会いにくくなります。自分の過ちを詫びて誠心誠意頭をさげましょう。どのような言葉使いで謝るか、事前にきちんと考えておくことが大切です。

7.嫌いな相手、苦手な相手

.嫌いな相手、苦手な相手

誰にでも嫌いな相手、苦手な相手はいるものです。こういう人とは、なんとか会わずにすませたいと思うものです。会合などでその人が欠席することが分ると、嬉しくなって気持ちが軽やかになります。何故嫌いなのか、理由がはっきりしないことがよくあります。とにかくその人の全てがうっとおしいのです。

こういった人を無理やり好きになることは諦めましょう。自分の気持ちを欺き、精神的に疲れるだけです。どうしても会わなければならない時は、自分が機械になったつもりで、淡々と会うことにしてください。

8.虫歯など体に痛いところがある

 

鈍痛、鋭い痛み、ズキズキうずく痛み、どんな痛みであっても、人と会うのはノーサンキューです。特に虫歯の痛みに苦しんでいる場合など、話しかけられるだけで怒りたくなります。痛みがひどくなると、面談中に脂汗が流れることもあります。考えるだけでゾッとします。

こういう時に、どうしてもはずせない重要な用件がある場合は、鎮痛剤を使うしかありません。市販の痛み止めも一時的な効果は期待できます。かかりつけのお医者さんがいる場合は、症状にあった痛み止めを処方してもらうのが一番です。

9.本の続きを読みたい、見たいTVがある

本の続きを読みたい、見たいTVがある

仕事の忙しさは、人に会いたくない理由として、なんとか世間に受け入れてもらえます。しかし、本の続きを読みたいとか、見たいTVがあるとかの理由は、エゴ以外のなにものでもありません。面倒なことに、本人もエゴであることを自覚していることが多いのです。そして、1時間前までは、本人も人に会うつもりであったものが、直前になって突然わずらわしくなるのです。本やTVは自分自身の心に対する、こじつけの言い訳にすぎません。

これは特異な現象に見えますが、実は多くの人に起こることです。思い切って人に会うと、「やはり逃げずに会ってよかった」となりがちです。こうしたことは誰にでもある病であることを自覚して、突然人に会いたくない気持ちに襲われた時は、病が来たなと自分を客観視してください。

10.断らないといけないことがある

断らないといけないことがある

次回会う時に、返事をしないといけないケースがあります。相手の希望にかなう方向で返事ができれば問題はないのですが、断らないといけない場合は、気が重くて耐えきれません。例えば、借金の申し込みをされたとします。その場ですぐ断ればよいのですが、人間関係を壊したくないという思いから、「○○と相談して返事する」と含みをもたせることはよくあります。早く会って返事をするほうがよいのですが、つい先に延ばしがちです。

こういう場合は、嘘も方便です。偽りの理由で断っても、神様は許してくれます。事前に信頼できる人に相談し、断る理由を考えるとよいでしょう。誰かに相談すると、それだけで気持ちが楽になります。

11.骨折など怪我をした

.骨折など怪我をした

大きな怪我をしたとか、手や足を骨折したりすると、包帯姿が目立ちます。ギブスをしたり、松葉づえのお世話になったりします。こんな姿を人目にさらしたくありません。格好がみっともないという気持ちがありますし、落ち着きのない不注意な人間と見られるのも嫌です。そして、相手からは必ず「一体どうしたのか」と訊かれることでしょう。会う人ごとに説明するのはうんざりです。

こういう場合は、怪我をした顛末を要領よく話せるように、頭のなかでストーリーを整理しておきます。少しのユーモアを交えて話をすると、相手はあなたを余裕のある人物とみて、評価が高くなるものです。

12.寝起きの顔や眠たい顔

寝起きの顔や眠たい顔

寝起きのぼんやりした顔で人に会いたくありません。眠い時も、まぶたが重く精彩のない表情になります。また、そんな状態では、人に会ってまともな会話はできません。相手の言葉は耳から耳へ抜けていくだけです。思考力はゼロです。何を話したか記憶に残りません。改めて出直してくれと言いたくなります。

そんな時は、まず見た目をつくろいます。正常な人間に見せかけるのです。衣服はさっぱりしたものに着替えます。柑橘系のオーディコロンを少しだけ振るのも一法です。とにかく表面を整えてその場をしのいでください。

13.約束をすっぽかしたり、ドタキャンした相手

約束をすっぽかしたり、ドタキャンした相手

前回会う約束をすっぽかしたり、ドタキャンした相手と会うのは気が重いものです。悪いことをしたという気持ちが、相手への負い目になります。今度会うとどんな目で見られるのか、考えるだけで滅入ってしまいます。

何故そんな行動をとってしまったのか、自分の心のうちを見つめてください。あなたにとって、軽い存在の人だからでしょうか。自分のエゴが勝ったのでしょうか。きちんと自分の心理を分析し、自分という人間を把握することが大切です。これがきっちりできれば、会いたくない気持ちに勝つことができます。いいかげんなまま放置すると、あなたはこれからも同じ過ちを繰り返すことになります。

14.仕事が忙しい

仕事が忙しい

目が回るほど仕事が忙しく一刻一秒を無駄にしたくない時、人に会いたくない気持ちは強くなります。時間を無駄にしたくないというよりは、自分のペースを乱されたくないという思いが強いのです。

「仕事が忙しいので会えない」という理屈は、社会通念の許容範囲内です。あれこれ言い訳せずに、はっきりそう言って、お断りしましょう。

15.髪がぼさぼさで立った状態、無精ひげが目立つ

髪がぼさぼさで立った状態、無精ひげが目立つ

髪がぼさぼさであったり、無精ひげが目立つようでは、社会人として失格です。とても人と会える状態ではありません。相手に不快感を与えるばかりです。そんな状態で無理に人とあっても、よい結果は生みません。

髪の毛を整え、髭を剃り、自分に自信が持てる状態にしましょう。そうすれば、人に会いたくない気持ちは薄らぎます。

16.体臭、口臭が気になる

体臭、口臭が気になる

体臭や口臭は最悪です。自分で気になる時は、絶対に人に会いたくないと思います。無理に会っても、相手が顔を背けたり、もっとひどいと途中で席を立たれたりします。こうなると人間恐怖症に陥ります。

体臭、口臭の原因は、身体のどこかに問題があることが多いのです。恥ずかしがらずに病院で診てもらい、必要な治療を受けてください。

17.約束が守れない、空約束をした

約束が守れない、空約束をした

約束したことが守れない状態では、誰でも人に会いたくないと思うものです。少しでも先に延ばしたいものです。よくあるのは、守れないと分かっていながら約束してしまうことです。理由はいろいろあります。流れの中でつい約束してしまった。押しが強い相手で断れなかった。なんとかなるだろうと軽い気持ちで約束してしまったなどです。いったん約束したのですから、いつかは会って事情を説明しなくてはなりません。

こういうケースは、あなたの人間の弱さがそのまま出て、約束を守れない状況を作っているのです。とにかく約束は果たさねばなりません。その上で、こうした相手はあなたとは相性が合わない人物だということを理解してください。そして、今後は距離を置くことを考えるほうがよいでしょう。いつまでもズルズルした関係は、お互いが不幸になるだけです。

18.とにかく人に会いたくない

とにかく人に会いたくない

理由はないが、とにかく人に会いたくないという気分になることがあります。周囲がなにを言おうが、会いたくないのです。よく知られた用語でうつ病という言葉がありますが、言葉で診断をつけると、自己暗示におちいり、ますますその病気にはまり込んでしまいます。

リラックスしてください。「とにかく人に会いたくない」現象は誰にでもあるのだと思うことです。会いたくない時は、無理に会う必要はありません。相手に失礼だ、社会常識に欠ける、自己中心的だ、何とでも言わせればよいのです。大切なのは、あなた自身です。あなた自身を守ることを最優先してください。

19.人と会うのが怖い

人と会うのが怖い

人と会うのが怖いと思うあなたは正常です。怖いと思うのは理由があるからです。ここまで、人と会いたくない気持ちになる19の原因を説明しました。どれも、自意識がしっかりしているが故に、人に会いたくなくなるのだということを理解いただけたでしょうか。

自意識を失った人間は、人間ではありません。あなたは正常です。安心してください。

20.この世の中が嫌になった すべてが嫌だ

この世の中が嫌になった すべてが嫌だ

誰でも、この世が嫌になることはよくあります。人に会うなんて、全く考えられない状態です。こうした時は、堂々と現実から逃避してください。おいしいものを食べる、お酒を飲む、趣味の世界に没頭する。世間の目を気にせず、自由きままに過ごすのが一番です。

時間が解決します。人に会いたいと思う気持ちが戻ったら、気の合う人に会っている場面を想像してください。まずは、想像から始めてゆっくり社会に再登場すればよいのです。

まとめ

人に会いたくない気持ちになる20の原因とその対処方を具体的に解説しました。精神医学の見地からは、人と会いたくない気持ちは、相手によくない印象を与えるのではないか、という不安から始まるとされます。その先に、自分の容姿や身なりがみにくいのではないか、体臭、口臭が出ているのではないか、さらに人に悪く思われているという被害妄想、頭からある考えが離れない強迫観念などを生み、人に会いたくない気持ちは強いものになります。

対処方法として、医療に頼ることはあくまでも慎重に考えてください。人に会いたくない気持ちになる原因を探すことは、目的ではありません。その気持ちから抜け出すことを邪魔している要因は何かを理解し、焦らずに要因をひとつひとつ取り除いていくことが大切です。