感情のコントロールで嫌な気分を乗り越える方法

感情のコントロールでうまくいく対人関係築く10の知識・視点 ストレス

他人の何気ない一言やちょっとした行動にイライラ感を募らせてしまう。感情をコントロールができない!そしてこのイライラはいったん始まるとなかなか収束せず、挙句の果ては周囲の人に八つ当たりしてしまう。このような感情のコントロールができないイライラが引き起こす悪連鎖に引きずられていませんか。

とかくストレスの多い現代社会、家庭でも職場でも、自分にはまったく非がないにも関わらず、何かと不快な思いをさせられることはたくさんあります。

自分の感情をコントロールすることさえ出来れば、無駄にイライラすることもありません。自分の感情をコントロールできないことが原因で、仕事や家事の能率を損ねるのは絶対に損です。ストレスを上手に回避し、感情をうまくコントロールするためにぜひ知っておきたい取っておきの方法をまとめてみました。

嫌な気分、イライラさせられる原因とは?

嫌な気分、イライラさせられる原因とは?

イライラさせられる原因というのは、人それぞれ異なるようです。不快に感じられる原因としてよく挙げられるのは、公共の場所での社会的なマナーの悪さ、電車やバスでの携帯マナーの悪さや、レストランで走り回る子供を放置する親、職場や学校で周囲の人を平気で傷つける人、などなど。

いずれも本人たちは自分の行動や発言により、他人がイライラしているとは気づいていない場合が多く、これがさらに不快感を加速させる原因に。職場や通勤途中など、逃げ場所のないところで発生するイライラは、加速がついてしまうと、その日一日のムードに悪影響を及ぼしてしまいます。

感情のコントロールで乗り切る

原因は感情のコントロールで?

毎日遭遇してしまいがちなイライラの原因、出来るだけ避けて通るようにしたいもの。とはいえ、いかに自分が平静且つ冷静な気持ちをキープしようとしても、どうしようもなく人をムカッとさせる出来事は降りかかってくるものです。理由はともあれ、イライラの最初の兆候を覚えたら、まずはそれは自分とは無関係な事柄であると言い聞かせてみましょう。

職場での対人関係など、どうしても避けられないことは別ですが、通勤途中や買い物中に偶然遭遇してしまう不愉快なことは、そもそも自分にはまったく落ち度のないこと、イライラするだけ自分が損すると、気持ちを切り替えるようにしましょう。

まずは深呼吸、なるべく深く考えないようにする

まずは深呼吸、なるべく深く考えないようにする

イライラする原因のほとんどは自分以外の他人の言動にあります。自分ではコントロールすることの出来ない事柄についてどんなに考えを巡らせても、問題は解決しません。

とくに些細な他人の振る舞いにイライラっと来たら、まずは大きく深呼吸、怒っても仕方ないことは追求すれば追及するほど、不快な気持ちが収まらなくなってしまいます。不愉快な言動を見かけても見逃せる心の余裕と度量を持つようにすると、自分が楽になります。

他人に期待しすぎない

他人に期待しすぎない

自分にも他人にも厳しい基準を適用しがちな方は、その基準に達していない状況に満足できず、焦燥感を募らせたり、イライラから過度のストレスに陥ってしまうこともあります。仕事上の業務内容に関しては別ですが、日常の細かな事柄について、あらゆる人に対して過度な期待を寄せることは、自分の感情を爆発させてしまうことを自ら招き寄せることになりかねません。

とくにまじめで堅実な方は、マナーを守らない人や公共の場における騒音の発生なとせに不愉快な思いをしがち、イライラさせられる原因の一つは、自分だったらこんなこと絶対しないのに、という感情に起因しています。こんなときはひとまず深呼吸、世の中にはいろいろな人がいると言い聞かせてみましょう。

怒りを抑えられないときの緊急手当てを用意しておく

怒りを抑えられないときの緊急手当てを用意しておく

どんな平静な気分でいようとしても襲い掛かってくる不意の出来事、自分ではどうすることも出来ない出来事にその日一日を台無しにさせないためにも、怒りを鎮める自分なりの特効薬を用意しておくようにしましょう。

たとえばカカオやハーブには鎮静作用があります。家庭でも職場でも、高級なショコラやお好みのハーブティーやハーブ入りお菓子などを用意しておき、イライラせずに頑張れた自分へのご褒美として、休憩タイムの楽しみとして確保しておくのも一つのアイデアです。

不健康な生活習慣は感情の起伏を激しくさせる原因の一つ

不健康な食生活や生活習慣は感情の起伏を激しくさせる原因の一つ

極端に栄養に偏りのある食習慣や、不規則な睡眠時間や明らかな睡眠不足は、イライラを助長します。

たとえばよくカルシウムが欠乏するとイライラするといわれますが、これは直接的に関係があるというよりは、血液中のカルシウム濃度が低下すると、集中力が妨げられるなどの症状が表れることもあるため。ミネラルやビタミン、カルシウムなどが欠乏すると、体の機能全体が低下し、結果としてちょっとしたことでイライラすることが多くなります。

日頃から規則正しい生活習慣と、栄養バランスの取れた食事を心がけるようにしましょう。

適度な運動でイライラ解消する

適度な運動でイライラ解消

適度な運動で汗を流すことも、感情コントロールやストレス解消に効果的です。激しい運動や筋トレを行う必要はありませんが、軽く体を動かし汗をかくと爽快感が得られ、大らかな気持ちで瑣末なことを気にせずにいられるようになります。

栄養の偏り同様、運動不足を解消することにより、心身のバランスの取れた状態を維持することが出来ます。ただなんとなくだらだら運動するのでなく、ストレスを解消し、感情コントロールを行うためという明確な目的意識を持ち、エクササイズを日課にしましょう。

自分の行動も振り返って見ましょう!

自分の行動も振り返って見ましょう!

無くて七癖といわれるように、自分では気がつかない癖は誰にでもあるものです。自分では何気なく行っている行動や口癖も、第三者から見ると非常にイライラさせられるものである可能性があります。

感情をコントロールするには、自分自身の行動を見直すことも重要です。人の振り見て我が振り直せ、ということわざを肝に銘じ、自分の何気ない振る舞いの中に人を苛立たせたり、不愉快な思いをさせるものがないかどうか、いまいちど省みてみましょう。

体調にも気をつけるようにする

体調にも気をつけるようにする

理由もなく感情の起伏が激しくなるのは、対人関係から生じるごたごた以外に、身体の状態が安定していないことからにもあります。

女性の場合はPMS(月経前症候群)により、精神状態が不安定になったり、感情の起伏が激しくなったり、イライラをうまく抑制できなくなる、などの不快な症状を覚えることがあります。

他にも風邪気味だったり、疲れが溜まっていたりすると、普段よりもイライラしやすくなります。体調が優れない日にむやみに人ごみに出かけたりするのは出来るだけ控えましょう。

就寝前のひとときにリラックスできる時間を作る

就寝前のひとときにリラックスできる時間を作る

毎日就寝前のひとときに心からリラックス出来る上質な時間を作りましょう。読書や音楽を聴くこと、お気に入りのブログを読むなど、この時間だけに行うと決めておき、これを毎日の日課にします。

ちょっとリッチな高級菓子やお好みのドリンクを用意しておき、この時間だけは外部の雑音に決して流されないと心に決めるだけで、うまく感情をコントロールすることが出来ます。

まとめ

何気ない出来事や他人の不用意な一言に不愉快な思いをし、自分の感情を爆発させてしまうことは誰にでもあります。しかし日常的にイライラを募らせていると、仕事中の能率が上がらなかったり、周囲の人に八つ当たりをしてしまったりと、ご自分に不利な状況が出来上がってしまいます。

感情の起伏を抑え、無用なストレスを溜めないために必要な事柄をまとめてみました。自分に非が無いことにイライラ、キリキリしても損をするのは自分だけ、イライラさせられることに自分の感情や言動を左右されないよう、上手に気持ちを切り替えるコツを掴むようにしましょう!