良くも悪くも物に溢れかえっている現代、気が付くと部屋が物で溢れかえってしまっている方も多いようです。部屋が物で溢れてしまうと、雑多な印象を与え、ひいては片付けの出来ない人という印象も与えかねません。物が捨てられないという心の状態は、特別なものではありません。
まだ使えるものを捨ててしまうのは悪いことなどでは、という思いと、あとで役に立つかもしれない思いが錯綜し、どうしても物が捨てられないという方は決して少なくありません。
サイズの合わなくなった服や、もらい物の小物、手紙や書類、本やCDなど、どれを取っておいてどれを捨てるという自分なりのポリシーを持たない限り、物はどんどん溜まっていくばかりです。
断捨離の観念を極め、不要なものを処分できるようにならなければ、身の回りはごちゃごちゃしていく一方です。要らないものと要るものを判断できる力を養い、必要な物以外は置かない生活を目指してみましょう!
必要なものと不要なものを考える
必要な物以外を抱えて生きていても良いことはありません。いつか使うかもしれない、何かに役立つかもしれないと思って、捨てずに保管してしまうもののほとんどは、二度と使われることのないものばかりです。不要なものは自分で使用していたものばかりではありません。
人から頂いたものなどにも不要なものがありますが、頂き物はたとえ必要なくても、すぐに処分するのは、なんとなく悪いような気もします。このような逡巡を抱えていると、不要なものを処分することは決して出来ません。物をもたない暮らしを目指すには、まずは不要なものを処分できる勇気を持ちましょう!
今必要ないものは今処分する
すべての場合に当てはまるとは限りませんが、ある物が必要かどうか判断する基準として、それが今現在必要かどうかというものがあります。この基準に従うと、かなりの不要な物を一挙に処分してしまうことが出来ます。
日本のように何でも豊富に手に入る国では、物は一定の基準に従い、処理していかなければ、すぐに物に呑み込まれてしまいまいす。使っていないものをとりあえずキープしてしまうのは、あとで使えるかも、と考えてしまう習慣にあります。物を片付けるコツとして、今すぐに使わないものはすべて処分してしまう習慣をつけてみましょう!
すっきりした部屋やデスクを目指す
どんなに片付けても部屋やデスク回りがごちゃごちゃしている方は、必要ない物を処分できていないからだといえます。部屋やデスクがすっきりと片付いていると、精神的にも落ち着きます。仕事や家事の能率も上がり、自分以外の人の目から見ても、有能な人というイメージを与えます。
どんなものから処分していいか分からない方は、まずは自分のデスク回りやベッドルームから始めてみましょう。最近使った覚えのない物はその場所から取り除くようにしましょう。処分しても構わないものはすぐに処分し、どうしても捨てることの出来ないものは別の場所にまとめておくようにします。このように身の回りから要らないものを取り除く習慣が付くと、物を処分するのに抵抗を感じなくなります。
不用品をばっさり処分するポイントとは?
上記のように、今使っていないけれどもどうしてもすぐには処分できないものは、ダンボールなどに入れまとめておきます。片付けが終わってしばらく時間が経過したら、再びここに分類されたものを仕分けてみましょう。
要らないもののほとんどは、常に置いているところから切り離すと、そのものに対する執着心が不思議と薄れます。すぐには捨てられないものもいったん別の場所にまとめておくことにより、次に片付け作業を行うときに処分しやすくなります。このやり方で物を処分すると、精神的な負担も少なく、容易く要らないものを処理することが出来るようになるので、一度試してみてください。
物をもたない贅沢
必要な物しかもたない贅沢をたっぷり味わいましょう。とりあえず要らないものをキープしてしまうのは、心のどこかに、これが必要になったときには買えないかもしれない、あるいは買うのが勿体ないのでとっておく、という考えを抱いているせいかもしれません。
私たちが無意識に溜め込んでしまうもののほとんどは、たとえ今これらを処分したとしても、必要が生じたときに買えば済むものばかりです。必要なものしか持たないというライフスタイルは、実はとても豊かで贅沢な生き方といえます。本当に必要なもの、自分が本当に気に入ったものしか側に置かない贅沢を覚えましょう。
処分の難しい思い出の品物の整理法
手紙や書類の類はいつ処分をすべきか、なかなか判断が難しいものです。学生時代の懐かしい思い出や、大事な人にもらった思い出の品物、日記帳やアルバムなど、金銭的な価値はなくても、感傷を誘うものをきっぱり捨てることが出来るという人は、少ないのではないでしょうか。
小・中学生時代の卒業文集や作文集、過去に収集していたアイドルグッズ、旅行先でおみやげに買い求めたものなど、思い出にまつわるものはどのように整理すればいいのでしょうか。思い出にまつわるものの整理法のコツは、これからもずっと残しておくものだけを選び取ることです。
すべてを残しておくのではなく、残しておきたいものの中で優先順位をつけ、残しておくと決めたものは綺麗な状態のまま、所定の場所を作り、そこに置くようにしましょう。手紙や領収書などの文書類で保管しておく必要がないものは、もらった時点で処分するのがポイント、少しの期間でももっておくと、どんどん捨てられなくなります。
リサイクルする
もらい物で新品同然のもの、ブランド品で買い取り需要の多いもの、買ったものの使用していない品物は、リサイクルショップや宅配買取を利用してリサイクルしてみましょう。ブランド服などはまだ需要のあるうちに処分してしまうのがポイントです。
この半年間くらいに着なかったもの、使わなかったものは、今後も使用しない可能性が高いと見切ることが出来れば、躊躇なく不要なものを処分できるようになります。リサイクルショップに持ち込むのが面倒な方は、宅配買取サービスを利用すると便利です。
不要なものを専用の梱包箱に詰め配送するだけですので、時間のない方にもお勧めです。半年に一回程度と時期を決め、不要なもので買取してもらえそうなものをまとめて処分するようにすると、タンスの肥しを確実に減らせます。
本当に欲しいものだけを買う
衝動買いは絶対にやめましょう。自分が持つに相応しい上質なものだけを選ぶことの出来る目を養いましょう。あっても無くてもいいものを10個持っているよりも、本当に良いもの、本当に必要なものを一つだけ持っているほうが望ましいという心の状態を作るようにすると、無駄な買い物をせずに済みます。買うかどうか迷ったら、買わないようにするのもポイントです。
必需品を買う場合には、出来るだけ品質の良いものを一品購入するようにします。また衣服に関しても、着ない服を出来るだけ買わないよう、コーディネートしやすく、着用頻度の高いタイプの服を中心に揃えるようにしましょう。
まとめ
何もしないでいると物はどんどん増えていくばかりです。物をもたない暮らしのヒントは、第一に要らないものは買わないこと、第二に不要なものは処分すること、これに尽きます。要らないものをなかなか片付けられない方は、片付け作業を数段階に分けて行うようにしましょう。
処分するものと取っておくものを仕分けする自分なりの方法を見出すようにすると、物を処分することに対する抵抗感も徐々に薄れてきます。
要らないけれども捨てられないものは、とりあえず別にしてまとめておくと、その物に対する執着心が薄れ、次に見かけたときには捨てられるようになります。自分なりの処分法を考えだし、すっきりシンプルな生き方を目指しましょう!