雑談力を向上するための話し方とは?人受けが良くなるためには?

人生

特別饒舌(じょうぜつ)なわけでも、話がうまいわけでもないのに、なぜか初対面の人に受けが良い人がいます。何気ない会話のはしばしに、人を楽しい気分にさせる展開を盛り込める人は、どこにいても人気者です。

雑談はくだらないという思い込みはありませんか。内容のない話をするなんて時間の無駄と思っている方、実は雑談には大きな力があります。雑談なんて暇な人のすることと思って侮っていると、周囲の人に遅れを取ってしまいます。

とりとめのない雑談を誰とでも交わすことの出来る人は、コミュニケーションスキルが高く、打ち解けやすく話しかけやすい人。さほど苦労せずとも、プライベートや仕事場での人間関係を円滑に運ぶことが出来ます。たとえば営業職にある人などは、雑談力があれば業績を上げることも可能。普通の会話を交わす中で、自分という人間に関する情報を自然な形で相手に知ってもらえるのが、雑談のいちばんのメリットです。

たかが雑談と考えずに、雑談力を磨く努力をしてみましょう。誰もが共有できるありふれた話題で構いません。誰とでも雑談が出来るようになると、度胸が付き、自分の話力に自信が持てるようになります。雑談力について知っておきたいポイントをまとめてみました!

まずは天候の話、季節の話、身近な話から

まずは天候の話から

初対面の人とは何を話していいか迷ってしまうことがあります。知り合ったばかりの相手ですので、どんなことに興味があるのか、どんなものが好きなのか、いきなり尋ねるのは躊躇われるものです。

どんな相手にも通用する便利なトピックの一つがお天気です。天候の話はどこでも誰とでも出来る上に、相手を不愉快な思いにさせる要素が皆無です。他には出身地の話題や季節の話題などから始めると、スムーズに会話を続けていくことが出来ます。

いない人を話題はしない 悪口や陰口はNG

悪口や陰口は絶対にしない

雑談をする場合、その場にいない人を話題にするのは避けましょう。誉めるならまだしも人の悪口や陰口はしないように気をつけます。雑談力とは、ことさら話をおもしろく出来る能力を指しているわけではありません。

日常的なありふれた話題の中で、いかに自然に自分の素直な感情をさらし、相手の意見や気持ちを尋ねることが出来るかが雑談力、他人のことを悪く言ったり、おもしろおかしく話を膨らませる必要はありません。

ほんの少しでも悪口ととられるような発言は控えましょう。悪口ではなく、たとえば自分の好きな俳優やテレビ番組などについて話したい場合も、断定的な口調は控えるようにしたいものです。自分はこう思うけれども、そうは思わない人もいるという前提に立って話をすると、相手を不愉快な気分にさせることがありません。

相手の意見を尊重する

相手の意見を尊重する

何でもない会話だからこそ、相手とのやり取りを大切にすることが必要です。自分の思うこと、考えることだけをどんどん述べ、相手に口をはさむ隙を与えない人と話しをしていても楽しいはずがありません。

まずは会話のきっかけとなる話題から入り、相手に意見を尋ねることから始めましょう。自分がいかに賢明か、いかに知識があるかを印象付けようとして、自分ばかり喋っていることがないように注意しましょう。

雑談は討論とは違います。雑談の意義は、今日あった出来事、ニュースで取り上げられたこと、話題になっていること、などについて和やかに意見を交わすことにあります。雑談中に突然相手の話に熱くなり、討論したり、論破しようとするのは適当ではありません。

居合わせた人が誰であれ、一緒にいる時間を出来るだけ楽しく、明るく過ごせるような話が出来る人こそ、雑談力のある人といえます。

相手が誰でも同じように接すること

相手が誰でも同じように接すること

とくに難しいことや洒落たことを言う必要はありません。何気ない話をしているときこそ、その人の人柄や性格が顕著に表れることをご存知ですか。職場で上司や同僚に対するときにはきちんとしているのに、買い物をしているときや、ご近所の知り合いと話しをするときには、態度がぞんざいで感じ悪い。このように相手によって態度を変える人は、少し利己的な印象を与えます。

対人関係を損得で割り切る人は、ちょっと立ち止まって世間話をすることもあまりないのかもしれません。雑談力のある人とそうでない人の違いはここにあります。

相手が誰であれ、会う人全員に対して等しく、平等に話しが出来るようになると、雑談力がアップします。相手の立場が上か下かで話す内容や態度を変える、これこそ雑談力をアップさせる妨げとなっています。

微妙な話題には立ち入らない

微妙な話題には立ち入らない

雑談している際に、相手のプライベートに関することを尋ねるのはちょっとリスキーです。人から自分のことを尋ねられることが嫌いな人も多くいます。相手のプライベートに関わる事柄を聞くのはやめましょう。プライベートなことだけでなく、聞かれて返事に困るようなことはすべて避けて通るのが正解です。

雑談を雑談で終わらせるためには、微妙な話題は絶対に避けなければなりません。いきなり相手の恋愛関係や職場の人間関係、今まさに意見が真っ二つに分かれている事件やニュースなどを話題にすると、場合によっては気まずい雰囲気になってしまうこともあります。

雑談力がある人は、話題にする事柄の選択が上手な人ともいえます。日頃から話のネタを探しておき、いざというときに困らないようにしておくと便利です。

明るくポジティブな雰囲気を作る

明るくポジティブな雰囲気を作る

その場が暗くなるような話題は控えましょう。一つの話題に執着するのではなく、相手との受け答えの中から次々に話題を変えていくようにすると、会話の流れが途切れません。

自分から話をすることが苦手な方は、相手に質問を振ることでうまく会話を続けていくことが出来ます。

会話の主導権を自分が握るにしろ、相手に任せるにしろ、その場の雰囲気を出来る限り明るく、ポジティブなものにすると、自分も相手も不愉快な気分にならずに会話を終えられます。

相手が共感できる話を選んでみる

相手が共感できる話を選んでみる

これまでに自分が体験したことや苦労したことを話すのも効果的です。ウェットにならないように注意することは必要ですが、苦労話や旅先でのハプニングなどは、聞いている人の共感を誘います。

聞いていて楽しい、共感を覚える、自分にも覚えがある、このようなハプニングや出来事も雑談の話題としてはもってこいです。自分の話を共有することにより、その場にいる人全員に連帯感が生まれることもあり、人間関係もぐっと良くなります。

自然な笑顔で接するようにする

自然な笑顔で接するようにする

陰鬱そうな顔で雑談をされても楽しく感じられません。雑談力のある人のイメージとしては、穏やかな笑顔、素朴な態度、相手への気配りなどが挙げられます。人と話をするときには自然な笑顔で、にこにこと穏やかに接するようにしましょう。

話の内容は同じでも、険しい表情で話しをしている人と、にこにこと優しい笑顔の人とでは相手に与える印象がまったく違ってきます。話をするときには笑顔を忘れないようにしましょう。

まとめ

雑談力を上げることの効力については、もはや語りつくされた感があります。雑談力のある人は周囲の人を和やかな雰囲気で包みます。

特別なことをしゃべっているわけではないのに、さりげない一言で相手から親しみをもたれ、一目置かれるようになるのが雑談の達人。誰とでも楽しく雑談が出来るような会話スキルを身につけるポイントを学び、雑談力をつけましょう。