人の目や評判、評価が気になりすぎて素の自分を出せず、やりたいことができずに悩む人はたくさんいます。友人や同僚の目が気になって、合わせることばかり考えるあまり、学校や職場で窮屈な思いをしていませんか?また、そのことが積み重なりストレスを溜めこんでいませんか?

そんな小さなことにくよくよするなよと慰められても、気にしないぞと心を決めても、それは消えてなくなるどころか、心の片隅でずっとくすぶり続けるものです。そのくすぶる火種にフタをすることでは気持ちも解消されず、問題も解決しないのです。

心理学の実験であるように、「気にするな」と呪文のように唱えることで、かえってその気になることを意識し続けてしまうもの。また、特に身近な人とは嫌でも顔を合わさずにはいられないので、自然に嫌なことを思い出してしまいます。

気になるのは自分の性格だから仕方ないとあきらめてしまうのはまだ早い!多かれ少なかれ、気にするのは誰でも同じ、いつもと違うパターンを一緒に考えてみましょう。

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気にする人と気にしない人の違いと特徴

気にしない人は鈍感?気にする人は根に持つタイプ?

気にしない人は鈍感?気にする人は根に持つタイプ?

人目や周りの評価が気になってしまう人は、それを気にすることが日常化し、膨大な時間やエネルギーを費やしてしまいます。

学校の友人やママ友、同僚からのランチや飲み会、合コンの誘いを気が乗らないのに断れない、上司の言葉の端々に営業成績への嫌味を感じて落ち込む、それらへの対策を考えて日常の中で一喜一憂する時間がたくさんあることでしょう。

物事を気にしすぎる人と気にしない人の違いは、性格でしょうか。気にする人は生まれつき根に持つタイプだから特別に人の言動が気になるのでしょうか。人の言動でくよくよしない人は、鈍感だからくよくよせずにすむのでしょうか。

性格や気質も、多少は関係があるでしょう。しかし、一般に思われているほどたいした問題ではありません。根に持つ/根に持たない、鈍感/敏感は程度の差はあれど、誰にでも人に言われたら根に持つことや、敏感に反応してしまうことの1つや2つはあるものです。性格を変えろと言われても難しいですし、何より、誰であっても人からそんなこと言われたくないですよね。性格は大事な個性、いじる必要はありません。

大事なことは、性格ではなく、言動を変えること。気にしない人は無神経なのではなく、物事を引きずらないための行動が習慣として身についている人なのです。

お手本にするべき、気にしない人の習慣を見てみましょう。

引きずらない!気にしない人の習慣とは

引きずらない!気にしない人の習慣とは

気にしない、くよくよしない人は、物事を引きずらないための工夫をいつも行っている人です。周りからはその行動は見えづらいですが、よく観察するとその言動には一貫して引きずらないための工夫が凝らされているのです。

これは生まれ持ったものというよりも、生きていく中で誰でも身につけることができるもの、気にしない人の習慣を見て参考にしましょう。

自分軸で考える

自分軸で考える

「あの人が誘うから」、「上司がそう言うから」、「親の勧めだから」。気にする人の行動を支えているのは他人の言動であることが多いのです。それを他人軸の行動と言います。

そのため、何かミスをしてしまった時も「これからは叱られないように」と上司の評価を基準に考えます。

気にしない人は起こったことや人間関係を自分軸で考えるため、ミスをした時もなぜミスが起こったのか、どうすれば自分がミスをしなくなるかを考えて改善に乗り出すので、再発も減ります。

気にしない人は、どんなことも自分に引きつけて自分軸で行動する習慣を持っているのです。

問題を先送りしない

問題を先送りしない

体にできた傷は、たとえ小さなかすり傷でもじくじく嫌な痛みの信号を送ってきます。これは、「放っておくとひどくなるよ、早く治してね」という体からのサインです。体はとても賢くできているのです。

それと同じで、日常で感じる小さな違和感は、私たちに「問題が大きくなって手に負えなくなる前に対処してね」というサインです。この小さなサインをスル―する癖がついてしまうと、違和感の不快さに慣れきってしまい、「このくらい大したことないわ」と見過ごしてしまうようになるのです。

気にしない人は違和感に敏感に向き合い、問題の芽が大きくなる前につぶしているので、はた目からは悩みがないように見えるだけなのです。

例えば面倒な作業やクレーム処理などは即座に対応して、いつまでも引きずりません。面倒なことを先に済ませてしまえば、そのあとの時間は楽しいことや大事なことに集中することができます。先送りにすると問題がこじれてしまいそうなことは、先手を打って処理して、自分も相手もストレスを溜めないようにしているのです。

気にすべきこと、気にすべきでないことを仕分ける

気にすべきこと、気にすべきでないことを仕分ける

身の回りの些細なことから、自分の身にも降りかかりそうな景気や社会問題まで、気になることを挙げればきりがありません。しかし、それらを一手に引き受けることは、一人の人間には不可能なことです。

気にしない人は、意識的な人も無意識で行う人もいますが、身の回りのことを次のように仕分けて考えます。

①自分の力や責任の範囲内で変えられること

②努力をすれば変えられること

③自分の責任では変えられないこと

もしあなたが上司や同僚のご機嫌といった自分の力が及ばない範囲に対してやきもきしているのなら、もう十分それに振り回されているということです。

気にしない人は③を手放し、①、②に焦点を当て、自分で責任を引き受けられる範囲のことに力を注ぐので、集中力も高まります。

「コミュ力」より脱「コミュ力」

「コミュ力」より脱「コミュ力」

若者の間やネット世界ではすっかりおなじみになった「コミュ力」。人間関係が複雑で生きづらさを感じている人から見ると「コミュ力」がある人がうらやましく感じることでしょう。

しかし、「コミュ力」という言葉で表現されているのは主に「場の空気を読む力」や「それに合わせて場当たり的に対処する力」であり、人間の発達段階を通して身につけたいコミュニケーション力とは違います。

気にしない人は場の空気を読むことにエネルギーを使うのではなく、むしろ場の空気に支配されたり振り回されたりせずに、率直なコミュニケーションをとることを習慣化しています。

「こんなことを言ったらあの人はどう思うのか」というような余計な気づかいにエネルギーを割かないので、相手が誰であっても気になることも迅速に、的確に指摘することができます。また自分も上司や同僚からの指摘を受けた時に「どういう含みがあるのか」といった深読みをして消耗することはありません。

対人関係メンテナンスの習慣化

対人関係メンテナンスの習慣化

自分軸で、場の空気も読まず、自分のやるべきことに集中する人となると、なんだか冷たい人のように感じます。

ランチや飲み会の誘いを断る人は付き合いが悪いと思われがちですが、気にしない人はやみくもに断るわけではなく、プレゼンが成功した時、同僚や上司の誕生日など、ここぞという時には自ら積極的に動きます。

他にも出張先からのお土産やちょっとした気遣いも習慣的に行います。

いつも人に合わせなくても、定期的に人間関係のメンテナンスが習慣化されているので、気にしない人はむしろメリハリのある人として好感を持たれていることも多いのです。

気にしない・引きずらない技術としてのコミュニケーション力

引きずらない技術としてのコミュニケーション力

気にしない人は、コミュ力とは別のコミュニケーション術に長けており、それは物事を引きずらないために大いに役立っています。

例えば、職場で集中して作業をしている時に限って後輩が「すみません、この資料の文章についてアドバイスをもらえませんか」と相談してくるとします。気にする人は心の中で舌打ちして、嫌々対応するか、「また?自分で何とかしなさい」と断りの中に余計な一言が混じってしまうこともあるでしょう。

自分の事情や気持ちを後回しにして相手の要求にこたえることを受動的態度と言います。

また、自分の事情や気持ちを優先して相手の要求にこたえず、さらに余計な一言で相手をやりこめることを攻撃的態度と言います。どちらの場合もお互いにいい気持ちはせず、狭い職場の中で後を引きます。

気にしない人は同じ状況下で受動的でも攻撃的でもない次のような対応をしました。

「今、この作業を集中して終わらせたいんだ。だから1時間後ならチェックする時間がとれるけれど、それでいいかな」。

受動的でも攻撃的でもないので、お互いに相手の言葉尻に反応してイラっとすることもありませんし、自分事情と相手の事情の両方を尊重しているので、後輩も納得しやすい解決策です。自分も集中する時間を確保できるうえ、後輩の面倒もきちんと見ることができるよい提案の言葉になっています。

引きずらないコミュニケーションのポイントは以下の通りです。

〇相手の言い分をきちんと受け止める

〇攻撃的でも受動的でもない方法で、自分の言い分も伝える。

〇その際、変えられることと変えられないことをきちんと提示する

〇お互いに満たされる方法を探って提案する

対応は先に延ばしましたが、自分の事情を理解してもらえないイライラや相手の言動に対するイライラを手放すことができたので、気にしない人は余計な感情に振り回されることなく、1時間を自分のために集中することができます。

この引きずらないコミュニケーションのポイントは、相手が誰であっても応用可能です。

家族や友人、職場など、大事な関係だからこそコミュ力ではなく引きずらない知恵がつまったコミュニケーション術を使いたいものです。

まとめ

いかがでしたか。気にしない人は何事もスルーできる鈍感な性格でものんきな人ではなく、気にするべきところは気にしつつ、後に引かないための知恵や工夫を持って習慣にしている人なのです。人目や評価、評判を気にすることにエネルギーを使いすぎてストレスになってしまっている人は、1つずつでも試してみてください。きっと、自分にとって気にすべき大事なことにエネルギーを割けるようになりますよ。

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