恩着せがましい人というのは果たして性格が悪い人なのでしょうか?“他人の誹謗中傷ばかりする人”とか“嘘ばかりつく人”とか“自慢ばかりする人”とかなら「ちょっとこの人性格ダメでしょ」となって当然ですが“恩着せがましいことばかりする人”はどうなんでしょうか?恩着せがましい人の類似する20の特徴を見ながら考えてみたいと思います。
- 1.頼られると嬉しそう
- 2.教えを乞われると嬉しそう
- 3.いつも困っている人を探している
- 4.自分の凄さを長々語ってくる
- 5.わざわざ…というプレゼントをする
- 6.小さなお土産も一つ一つ手渡し
- 7.持ち物がやたら用意周到
- 8.LINEのグループでは「ありがとう」アピールが速過ぎ
- 9.おすすめ情報や画像を大量に送って来る
- 10.あちこちに出没する
- 11.大きな声であらゆる人と話をする
- 12.特定の相手にプレゼントの値段や買うまでの労力を語り尽くす
- 13.特定の相手と親密になるのも崩壊するのも速い
- 14.特定の相手に見返りを異常なまでに計算する
- 15.感謝が感じられないと勝手に怒る
- 16.周囲に不満が多く愚痴っぽい
- 17.他人の気持ちを勝手に代弁する
- 18.器用だったり頭がよかったり優れた人が多い
- 19.場を共有したい欲求がある
- 20.結局は人が好きでたまらない
- まとめ
1.頼られると嬉しそう
恩着せがましい人はとにかく人に頼られるのが大好きです。「一緒に持ってもらえますか?」とか声をかけられた日には光の速さで地球を7周位回ってきましたって位に舞い上がってしまいます。
「やっぱり私がいないとだめなのね」とか勝手に思い込んで自分に酔いしれます。「私がやっとく」なんて一人では持てないから手伝ってもらおうと声をかけたのに「ウ~~ッ」とか唸り声を上げながら一人で運ぶ姿を見せつけられることになったりします。
2.教えを乞われると嬉しそう
恩着せがましい人は「〇〇教えてもらえますか?」と言われるのが大好きです。ものすごく尊敬されているとか勝手に解釈し「よっしゃー」とばかりに目の色を変えて話し始めます。質問した人は結果的に求めていたことの10倍以上の密度の無駄な話まで聴かされることになるのです。
途中から頭が真っ白になってきて「もう分かりました」とか口から出そうになっても「今日の夜は何を食べようかな?」とか別のことを考えて場の空気だけは共有してあげるしかありません。
3.いつも困っている人を探している
恩着せがましい人は他人を助けていないと生きた心地がしないので、いつも助けを求めている人困っている人を目ざとく探しています。「どうしよう」とか頭によぎった瞬間、隣に恩着せがましい人がテレポートしてくるなんてことがよくあります。
ただテンポが遅いだけで本当は困っているわけじゃないと言う人がターゲットになると大迷惑です。そのテレポーテーションを「私がいないと何もできないのね」と言わんばかりに誇らしげに繰り返されるのですから立派な被害者と言えるでしょう。
4.自分の凄さを長々語ってくる
恩着せがましい人にしょっちゅう助けられるという人はいますが、結局何か教えてもらったり、手伝ってもらったりした後に、それにまつわる自分はこんなに凄いという話を長々聞かされるということはよくあることです。
手伝ってもらった、教えてもらったという弱みがあるので「すごいですね」とか相づちを打ちながらただただ聴くしかありません。被害者は結局長時間を奪われ「自分一人で頑張ってやった方が早かったわ」と思わされるということもあります。
5.わざわざ…というプレゼントをする
恩着せがましい人は何かあげるのがとにかく好きです。それも、ただ喜んでもらう以上の潜在的動機があるので普通にプレゼントするというのとちょっと違った特徴があります。
品物ですが手作り、行列に並んで買って来たりと「わざわざあなたのために」という気持ちがちゃんと伝わるものを手渡して来ます。SNSで行列に並んでいる写真を送って来たりする場合もあるでしょう。
6.小さなお土産も一つ一つ手渡し
「〇〇県に行って来ました」とか書かれたクッキーとかでもお土産を買って来たら必ず一人一人に配り歩き直接感謝の言葉をもらいたがります。煎餅一つでも手渡されると何となく深々と頭を下げてしまうと言う人は多いです。
勝手に箱からどんどん食べられるなんて耐えられないのです。やむなく配れなかった場合などは「どうだった?」とか感想をやたらと求めて来たりします。
7.持ち物がやたら用意周到
恩着せがましい人の持ち物は用意周到です。大好きな言葉「〇〇貸して?」に備えて何でも十二分に用意しておく必要があるのです。弁当の割りばしなら絶対に2膳以上は忍ばせています。
一度忘れて分けてもらったらその日以降「今日は大丈夫?」とか聞かれるか少なくとも目視のチェックは続くでしょう。もしも「シャーペン貸して?」と言われたら二本からセレクトしてもらうとかそういうことがしたいのです。「どっちにする?」とか「使いづらかったら言ってね」とか言いたいのです。とにかくここでのやり取りで「はい」一言で終わりなんてあり得ないのです。
8.LINEのグループでは「ありがとう」アピールが速過ぎ
恩着せがましい人がLINEのグループにいると小さいことでも一早くスタンプや「ありがとうございます!」コメントで感謝をアピールします。他の人もそれに続くことになりますが、これがしょっちゅうだと結構疲れて来ます。
やたらと細やかに「ありがとう」アピールをするので、言われる方はともかくその他のメンバーは振り回せられることもあります。「ありがとう」を即効で表明することで自分があたかも最も気が利く素敵な人とアピールしたいと言うのが狙いなのです。
9.おすすめ情報や画像を大量に送って来る
恩着せがましい人はしょっちゅう、おすすめのグルメや生活情報、お気に入りの画像や動画等をSNSでプライベートに送って来ます。そして「見た?」と何度でも確認してきます。
「見た」と言うと「いいでしょ?」「すごいでしょ?」と共感を求めて来ます。「へえ~」位にしか思わなくても大げさに反応しないと不満げな様子を見せます。
10.あちこちに出没する
恩着せがましい人はいつも困っている人や事件を探しているので、あちこちに出没します。パッと目をやると立っていたりということがよくあります。とにかく一番に駆け付けようとしているのでその行動は必須なのです。
自分が好意を持っている人以外のターゲットの物色も同時進行で行っています。自分より無能で下だと認められる人や優しくてすぐに感謝を口にする人など自分の欲求を満たしてくれる相手を常に探しているのです。
11.大きな声であらゆる人と話をする
恩着せがましい人は、周囲に自分の存在を知らしめたいと思っているので、大きな声で色んな人と話しているという傾向があります。あらゆる人に話を合わせ、ある時は味方、ある時は敵にと姿を変えて「分かる分かる」とやたらと誰にでも共感して喜ばれようとします。
本当は全然意見が違う場合もその場の相手の気持ちに自在に合わせることで共感者、理解者として感謝の気持ちの獲得を求めているのです。
12.特定の相手にプレゼントの値段や買うまでの労力を語り尽くす
ここからは、パートナーや親しい友達が恩着せがましい人だった場合のよくある行動を12~14で見て行きます。友達やパートナーとのプレゼント交換はよくあることですが恩着せがましい相手の場合はまたやっかいです。
値段はもちろんどれだけそれを買うのに苦労したかを矢継ぎ早に言ってくるなんてことはよくあるのです。とにかく特定の人に対してはことさらに感謝の気持ちや強い自分への思いを確認したいので病的なほどにアピールしてくることは多々あるのです。
13.特定の相手と親密になるのも崩壊するのも速い
恩着せがましい人は「こんなにやってあげています」ということを相手に伝えることが上手いので、恋愛や親密な交友関係を一対一で築くのに時間を要しません。相手が喜ぶ行動を積極的に探し即行動に移すので幸せな関係はあっという間に築かれます。
しかしながら、少しでも相手に感謝、敬愛の気持ちが見られない、自分が求める見返りがないと感じたら、裏切られた思い込み異常なまでに相手を非難するようになるので関係はあっという間に崩壊し修復は完全に難しくなります。
14.特定の相手に見返りを異常なまでに計算する
これはなにも、特定の相手に限ったことではありませんが、ターゲットが絞られている場合に強い傾向があります。何かあげる、してあげたことを逐一記憶していて1あげたら1以上返って来ないと相手を許しません。
それは物や行為を求めているという訳ではなく、分かりやすい形での感謝や敬愛の気持ちを手に入れたいのです。思い入れのある相手ならなおさらその執着心は強くなります。
15.感謝が感じられないと勝手に怒る
恩着せがましい人は困っている人を前にして親切な人と同じ様な行動をとりますが、動機が全く違います。親切な人は相手の問題が解決すればOKですが恩着せがましい人の場合それだけではNGです。必ず相手から明確な感謝と自分への崇拝など特別な感情が得られなければ達成とはならないのです。
これは贈り物をした時も同じです。その品物の価値への崇拝と感謝です。どちらの場合も相手から感謝も崇拝も感じられなければ一方的に怒ってしまうこともしばしばです。「~あげたのに」というような恨み言を言ったり態度で示して来たりします。
16.周囲に不満が多く愚痴っぽい
恩着せがましい人は相手の気持ちも考えずに全力で労力やお金を使って問題を解決したり贈り物をし続けます。独りよがりなので結果的に望んでいる感謝や崇拝など得られない事も多く“骨折り損のくたびれ儲け”の状態が続き不満が蓄積していきます。
周囲からは良く思われたい欲求が強いので表向きは愚痴を言っていることは知られたくはないので、大人しい目立たない人などに影で不満や愚痴をぶちまけているという場合は多く質が悪いです。
17.他人の気持ちを勝手に代弁する
恩着せがましい人は相手の気持ちや状況までも自分の都合のいいように解釈してしまう傾向があります。おっとりした人が考え中の時に勝手にその人に成り代わり答えてしまうなんて恐ろしい行動もとります。
おっとりした人に限って全く真逆の答えでも否定することが難しくなるので辛い状況を受け入れざるを得なくなってしまうのです。それなのに、恩着せがましい人は笑顔で「良かったね」とか言って来たり。おとなしい人としてはたまったもんじゃありません。
18.器用だったり頭がよかったり優れた人が多い
恩着せがましい人は自分のことだけじゃなく周囲のことに気を配る余裕があることに間違いありません。そのため、仕事が早かったり先のことを予測して行動できたりと実は結構優れているという人が多いのです。
行動の結果は親切な人とほぼ同じということになるので、間違いなく世の中にとって存在意義のある人が多いに違いありません。面倒くさいなと思っていたけれど、いなくなってみたら随分助かっていたんだなと気づくなんてことは多いです。
19.場を共有したい欲求がある
恩着せがましい人が恩着せがましいと思われる行動をとってしまう理由に、相手との暖かな心の交流を求めているという深層心理があります。
自分を分かってほしい、気づいてほしいという欲求から出た行動ですが、喜んでもらった瞬間の単純な一点の喜びを得ることも欲求の一つに他ならないのです。それを思うと恩着せがましい人の心のぬくもりを感じてしまいます。
20.結局は人が好きでたまらない
恩着せがましい人は結局人が好きでたまらないのです。とにかくいつでも人に近づいていたい。色々できるのにそれだけでは自分に自信を持つことができず、はっきり認められて初めて心の鐘が鳴るのです。
人の中に積極的に入っていきそこで鐘を鳴らそうともがいている。そのやり方がたとえ一方的で独りよがりだとしても社会的存在の人間としては否定されることは決してありません。どんどん物や行動を介して人に関わるので、相互作用の中でいつか良い気づきの日が来る可能性は十分にあると言えます。
まとめ
恩着せがましい人の特徴を20の項目に分けてご紹介しました。迷惑と思われる行動も多々ありましたが愛すべき所も多々ある魅力的な人とも思えて来ます。恩着せがましい行動は気が付くと多かれ少なかれ誰しもがとってしまう事がある行動に違いありません。
「やってあげたんだから」と思うことは誰にでもありますよね。その気持ちがエスカレートしないようにコントロールして行くことは恩着せがましいと思われないためには必要でしょう。そしてどんな相手からでもらったり、してもらったりした時は心からの感謝を伝えるようにすることは望ましい人間関係を築くために大事なことです。