慌ただしくストレスがたまりやすい現代社会では、気分転換をうまく取り入れて、心と体の健康を保ちたいものです。生活にメリハリをつける、気づかぬうちに酷使していた脳を休めることで集中力を取り戻す、気持ちを切り替えることで勉強や仕事の能率が上がるなど、ほんの少しでも気分転換の効果は大きいものです。

しかし、気分転換のつもりの行動が、薬にならず毒になることだってあるのです。毒になる危険性のある気分転換とは?本当に効果のある気分転換のポイントと方法は?

まずは、あなたが行っている気分転換をチェックしてみましょう。

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むしろ逆効果!タイプ別危険な気分転換

なぜか疲れる「がんばり」系気分転換

なぜか疲れる「がんばり」系気分転換

仕事でへとへとだけれど、せっかくとれた休日なので遊ばなきゃ、そう考えて遊園地やゲームセンター、ゴルフやショッピングと、刺激の多い場所に出かける方も多いでしょう。

それで気分が切り替わってよく眠れるならよいのですが、体も疲れ、人間関係の気疲れでかえって疲労をため込んだなんてことはないでしょうか。

気分転換のつもりがなぜか気分が晴れずに重くなる時は、自分にとって効果のある気分転換とはどんなものか、考え直してみましょう。

「ながら」系気分転換

「ながら」系気分転換

勉強や仕事の合間の気分転換は効率アップにとって大事なことですが、メリハリは大事です。しかし、気分転換と称して勉強しながら、仕事しながら音楽を聴いたり、お茶を飲んだりしているうちに、気がついたら音楽やおしゃべりに夢中になっていたなんてことはないでしょうか。または、仕事に戻っても音楽を聴きながら、お菓子をつまみながらで、集中できなかったことはありませんか。

そんなことのないように気分転換は時間を決める、場所を変えるなど、オンとオフの切り替えが自分や周りにもわかるような工夫が必要です。デスクは仕事や勉強用、食事は別のテーブルでというように決めましょう。スペースが狭くてデスクとテーブルが兼用の場合は、仕事に戻るときは気分転換アイテムを机の上に置かないなど、ルールを決めておくとよいでしょう。

ストレスをため込んだ状態で行う「一発逆転型」気分転換

ストレスをため込んだ状態で行う「一発逆転型」気分転換

ストレスをため込まないためにもこまめにストレスを発散させる気分転換は大事です。ただ、ストレスをため込んだ状態でパーッと行う気分転換は、一見すっきりしそうですが、さまざまなリスクも伴います。

例えば、気分転換のリフレッシュメントとして有効なコーヒーやお酒、チョコレートなどの嗜好品。普段なら少量で楽しく気持ちを切り替えられるのに、ストレスタンクが満タンのときはどうでしょう。飲みすぎ、食べ過ぎが祟って体を壊す、酔った勢いでストレスが爆発して失敗するといったケースも身近にたくさんありませんか。せっかくのリフレッシュメントもそれに依存してしまうと毒になりかねません。

「現実逃避」な気分転換

「現実逃避」な気分転換

大きな気分転換の代表格は何といっても旅行でしょう。旅行すること自体はとてもよい気分転換の方法です。しかし、仕事や生活、恋愛などがうまくいかずに、現実逃避のように出かける旅行は注意が必要です。

旅をすることで、一時的に問題から距離を置くことはできます。しかし、心の片隅に引っかかった問題を振り払おうとハメを外したり、開放感も手伝っていつもしないような無茶な行動に出てしまう危険が伴うのが現実逃避型の怖いところです。

小さな気分転換の中で現実逃避になりやすいものの代表例は、試験勉強の前に行う机の片づけです。緊急にやらなければならないことがあるときに限って机のガラクタが気になるものですが、目の前の課題から目をそらしたいだけではないか、自問自答が必要です。

現実逃避型の気分転換が多い人は、意識して別の方法を考えましょう。

気分転換の効果を高める5つの条件

自分に合った気分転換の方法は人それぞれですが、気分転換の効果を上げる条件にはある程度共通性があります。5つの条件をチェックしてみましょう。

依存性が低いことを

依存性が低いことを

ゲーム、ネットサーフィン、飲酒、喫煙、コーヒー、スイーツなどは、うまく使えば気持ちを切り替えるよいリフレッシュメントになります。

しかし、依存しやすい人やストレスが溜まっている人は頼りすぎないように注意が必要です。気分転換と聞いて依存型のものしか思い浮かばない人は別の依存しにくい気分転換の方法を取り入れて、少しずつでもそちらにシフトしましょう。

また、すぐに変えられない場合は量より質を重視しましょう。コーヒーをがぶ飲みする人はおいしいコーヒーを一杯淹れる道具にこだわってみる、チョコレートが止まらない人は、大袋を買わずにちょっと高価でおいしいものを少量だけ楽しむなど、目的や行動をすり替えてみてはいかがでしょうか。

日常の中でこまめにできること

日常の中でこまめにできること

旅行などのように日常から離れて大々的に行うこともよいですが、日常生活の中でこまめにできることを増やしていきましょう。そうすることで、ストレスを溜めすぎてしまう前に、小出しにストレス発散ができるようになります。

習慣化できること

習慣になりそうなものを選べば、気分転換を無理なく自動的に行えるようになり、ストレスを溜めにくい生活を送りやすくなります。すでに行っている毎日の習慣を気分転換の時間に変えてしまうのもおすすめです。

オン/オフの切り替えを意識ができること

オン/オフの切り替えを意識ができること

「ながら」系ではオンとオフが切り替えられず、だらだらと気分転換の行動を続けてしまいがちです。なるべく、脳や体内時計が今はどちらかが判別しやすいような工夫が必要です。

プロゴルファーの中島常幸さんはラウンド中、オンのときの集中力をより高めるために、グローブを外す行為でオフに切り替えをしているそうです。グローブを外す・つけるという「儀式」を挟むと、自分自身も切り替えのタイミングを意識しやすいですね。自分なりの「儀式」を作るのもおすすめです。

接触系ー人、動植物、自然など

接触系ー人、動植物、自然など

自分だけでできる気分転換もよいですが、何かと触れ合うことで気持ちの切り替えや心の安定につながります。

触れ合うものは自分が安心感を持てるもの、五感を心地よく刺激するものがよいでしょう。具体的には気の置けない友人などのほか、動物や植物、自然、季節の変化、歴史などがおすすめです。

簡単で効果もアップ!おすすめ気分転換7選

5つの条件を満たすような気分転換を挙げてみます。これまでをふりかえって一発逆転型や現実逃避型の気分転換が多かった人は、それ以外の選択肢も増やしてみましょう。以下はあくまで一例です。参考にして、条件を満たして自分に適した気分転換を工夫してみてください。

散歩、ウォーキング

散歩、ウォーキング

ほどよい運動効果も期待できるウォーキングは、気分転換にぴったりです。時間を決めて習慣化すれば、短時間でもこまめで継続的にリフレッシュできます。歩くときは脳内もオン状態からオフ状態に切り替えるために、いろいろ考えるのはやめて、歩くリズムに集中するとよいでしょう。散歩の場合には鳥の声に集中する、制限時間内に季節の変化を10個見つけるなど、楽しそうなお題を決めて取り組んでみましょう。

植物を育てる

植物を育てる

好みの植物を選んで、お世話してみましょう。慣れていない人は手がかからないものから始めると無理なく続けられます。多肉植物のように水やりがほとんど必要ないものもありますが、水やりをしなくても、時間を決めて眺めるだけでも気持ちが切り替えやすくなります。ハーブなら育てているときも香りが楽しめますし、育ったら収穫してティータイムにお茶にしてみましょう。目標や楽しみが増えると長続きします。

動物と触れ合う

動物と触れ合う

ペットのお世話を通して、愛着のある動物を見つめたりなでたりすることで、ペットも自分も気持ちが安定します。ご飯をあげたり、排せつ物の処理など面倒なこともありますが、時間を決めて没頭することで、よい気分転換になります。

気の置ける人との会話

気の置ける人との会話

仕事や学校での人間関係やコミュニケーションは、平常心を保っているつもりでも思いのほか緊張しているものです。

会うと思わず口角がゆるむような、そんな人と日常を離れておしゃべりを楽しみ、充実したリフレッシュの時間を過ごしましょう。

バスタイムを充実させる

バスタイムを充実させる

汗を流して温まるだけでも疲れがとれてリラックスできるバスタイム、より気分転換の効果を高めて充実させましょう。曜日によって入浴剤やトリートメントを変えてみたり、定期的に半身浴を取り入れるなど、自分にとって心地よいことを取り入れてみましょう。

習い事

習い事

人とのふれあいがあり、趣味に没頭できる上、曜日が決まっているので習慣化しやすいのが気分転換としての習い事のメリットです。運動や作業が適度で、それ自体を楽しめるものがよいでしょう。習い事なら、新しいことにチャレンジしやすいので、仕事や日常のマンネリ空気から気持ちを切り替えるのにもぴったりです。

ちょこっと掃除の習慣化

ちょこっと掃除の習慣化

「ながら」や「現実逃避」にならないように、ルールを決めておくことが肝心です。時間は1日10分まで、場所は一か所程度で始めましょう。例えば月曜日は本棚、火曜日は引き出し上段、水曜日は引き出し下段というように曜日ごとに場所を決めるのもおすすめです。

自宅なら、毎日掃除するところとは別に、普段はなかなか手が出ない重点対象区域を、曜日ごとに少しずつ攻めておくと、大掃除のときに慌てずに済みます。掃除の最中にどんなに他の個所が気になってもルールを守りましょう。

日々のルーティンとして定着すれば、デスク周りが常にすっきりした状態で過ごせ、仕事や勉強の効率も上がります。

まとめ

気づかないうちに、ついつい危険な気分転換をやってしまっていませんか。周りの人はどうでしょうか。

ほんの少し自分の傾向をふりかえり、危険なタイプやよい気分転換の条件を知ることで、普段の気分転換のやり方を改善して、効果的にリフレッシュすることができるようになります。参考にして、気分転換のバリエーションを増やしてみてください。

ストレスが大きくならないうちにこまめに気分転換で対処する習慣がつけば、ストレスをため込むことも減ります。快適な毎日を送るために、小さいけれどこまめな気分転換を取り入れてみましょう。

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