ひょんなことから感じる価値観の違い。あなたはどう克服していますか?相手が恋人であろうがパートナーであろうが、友人であろうが、価値観の違いを感じると妙な壁のようなものを感じてしまいますよね。
そこで、価値観の違いを感じたとき、それをどう乗り越えていくか、詳しくご紹介していきましょう。
価値観の違いとは
価値観の違いは、何によって生み出されるものなのでしょうか。そもそも価値観とは、何かについて探っていきましょう。
価値観は、生まれ育った環境や、出会った人からの影響により育まれるものです。ひとつの物事に関する考え方について「自分はこうしたい」という選択肢を持っており、それが個性に繋がります。
価値観の違いとは、ひとつの物事に対して異なる意見を持つことを指しているのです。同じ環境で育ち、同じ人たちと出会っている人でも、その人自身の気質により価値観の違いは生まれてくるものなのです。
価値観の違いが感じるときどんなとき
価値観の違いを感じるときは、人それぞれです。どんな時に価値観の違いを感じるのか、見ていきましょう。
お金の価値観の違い
例えば、お金の価値観について見ていきたいと思います。お金の使い方は、育った環境や、現在の収入などにより変わってきます。しかし何を安いと思うか高いと思うのかは、人それぞれ違いがあるものです。
たとえば、アルコールにおいても家計のために発泡酒を飲む人もいれば、ビールを飲む人もいます。また、100円のプリンで満足する人も入れば、300円のスペシャルなプリンでしか満足できない人もいるのです。
このような価値観の場合、お金を実際の金額で判断しないよう心掛けるのが良いでしょう。お金を使う時に人はそれを高いか安いかで判断しますが、実際の金額よりも価値で判断しています。
「自分にとって価値があるから安い」「自分にとって価値がないから高い」と感じるのです。そこに違いが生じると、お金に関する価値観の違いが浮き彫りになってきます。
この金額だけど、この人にとっては価値があるから安いし、お金が出せるのかと理解することができれば、お金に関するお互いのルールも変わってくるでしょう。
趣味に対する価値観
価値観の違いを感じるときとして、お金をご紹介しましたが、趣味においても価値観の違いを感じることがあるようです。
特に、趣味にどれくらいのお金をかけるのかによっても、違いが生じてくるようです。基本的に趣味にはお金も時間も必要になります。多趣味な人ほど、趣味に使う金額は膨らんでいきますが、趣味がほとんどない人はそれを理解できなくなるのです。
この場合、趣味に一度参加してみるのも良いでしょう。相手の趣味の世界に飛び込み、それを一緒に楽しめるようになれば、趣味にお金をかけることに違和感を覚えることはなくなります。また、全く楽しめなかったにせよ、どんなことに夢中になっているのかを知ることができれば、多少なりとも趣味にお金を投じる意味を理解することができるはずです。
ただし、夫婦の場合、趣味にお金をかけすぎると家計を圧迫することに繋がりますし、恋人の場合はデートする時間が限られてきます。お互いにとってどこにバランスの良さを見出せるのかを、きちんと話し合うべきだと言えるでしょう。
食事、食べ物の価値観の違い
価値観の違いは、食べ物によっても引き起こされます。わかりやすい例えで言うと、薄味か、濃い味かといった違いや、カレーに入れる具材、おでんの味付け、甘味の好みなどがあるでしょう。
味覚は、育った環境やどれくらい食に興味があるかによって異なるものです。「カレーと言えばコレ」という定番も、それぞれの家庭によって違いがあるでしょう。お互いの普通が違うため、戸惑い理解できなくなってしまうのです。
極端に得言えば、茶わん蒸しを食べたいと思っていたのに、プリンを食べさせられた気分になってしまうのです。
それほど、味覚の壁は価値観の違いとして立ちはだかってきます。この場合、お互いにとってどこに妥協点を見つけられるかがポイントになってくると言えるでしょう。
全てを相手の好みに合わせることは難しいですし、だからと言って自分の味付けを押し通すのも無理があります。お互いがこの味付けならOKと言えるレベルをすり合わせていくしかありません。
また、メニューによって味付けを変えてみるのも良いでしょう。カレーの時はこの味付け。煮物の時はこの味付け。というように、お互いのお気に入りのメニューを尊重することができれば、ストレスなく一緒に食事を楽しむことができます。
食べ方の違い、ずれ
価値観の違いは、味付けの好みだけでなく、食べ方においても生じてきます。
例えば、朝昼晩の3食のうち、どこにメインを置くのかは、家庭によって違いがあるものです。朝はしっかり和食で食べたいと思う人もいれば、パンとコーヒーで軽く済ませたいという人もいます。夜にラーメンだけでOKというところもあれば、4品以上なければ夕食に感じないというところもあるでしょう。
また、料理を小皿でそれぞれ小分けして出すのか、大皿で出すのかによっても違いが生じます。食べ方の違いにおいても、お互いに細かくルールを定めていくと良いでしょう。
仕事に対する考え方の違い
価値観の違いは、仕事においても出てきます。例えば、仕事を人生のメインに考える人もいれば、仕事はあくまで生きるための手段で、趣味がメインだと考える人もいます。
仕事への取り組み方や、考え方は人それぞれなのです。自分が仕事に命を懸けているからと言って、相手に同じことを求めては、窮屈に感じられるだけです。「仕事とはこういうもの」という考え方が強ければ強いほど、相手との価値観の違いは深まっていきますので、それぞれの考え方を尊重できるようにしましょう。
現代は、仕事の種類も増え、働き方においてもさまざまな選択肢が出てきています。だからこそ、さまざまな価値観が発生してきているのです。
価値観の違いで相手を否定しない
価値観の違いが生じると、相手との距離感を感じることがほとんどです。それは、相手のことを「自分とは違う」と思うからです。しかし、世の中に自分と100%同じ価値観を持つ人は存在しません。
生まれた環境も、容姿も、性格も、出会った人も違うのですから、価値観はそれぞれ違って当たり前なのです。大切なのは、価値観の違いがあるからと相手を否定しないことです。「価値観が違う=自分とは合わない人」としてしまっては、関係性はおろか、自分自身の幅も広がっていかないでしょう。
価値観の違いを克服するためには、相手を認めることを大切にするべきです。価値観の違うということは、自分の知らない考え方を持っている人ということなのです。
一緒に価値観を育てる工夫を
価値観の違いがあっても、自分の知らない考え方を持っていると受け止めることができれば、相手がどのようにしてそのような価値観を持ったのかに、興味がわいてきます。そうなれば、お互いの意見を交換し合うことに繋がるでしょう。
そうして一緒に話し合い、いろんな価値観を共有することで、新しいオリジナルの価値観を生み出すことができるのです。共通の価値観を一緒に育てることができれば、より絆は深まっていくことでしょう。
まとめ
価値観の違いについて幅広くご紹介しました。自分と異なる価値観の違いを持つ人は、自分を広げてくれる人でもあります。
そのことを心に置き、一緒に価値観を育てていくことで、もっと世界は広がっていくことでしょう。