必要ないのにものを買ってしまい、あとで後悔することありませんか。やりくりに苦労するお給料日前になり、急にお金を散財してしまいたい衝動に駆られる方は、浪費癖がすっかり身に付いているといえます。
浪費癖は自分だけでなく、家族、恋人、友人との人間関係にも悪影響を及ぼすことがあります。浪費癖を矯正する対処法を知り、計画性をもった生活を選びましょう。
浪費は自然に改善されにくい
浪費癖はいったん付いてしまうとなかなか直らないもの、必要のないものを買い込み、自分の経済状況を悪化させないよう、早めに対策を考えておくことが必要です。浪費癖はお金が続いているうちは問題ないのですが、この悪癖は悪化することはあっても、自然に改善されていくことは決してありません。
貯金や生活費からの出費だけでなく、カードでキャッシングやローンを利用するようになると、借金生活が待っているだけです。
浪費癖のタイプ
浪費癖のある方にもいくつかタイプがあります。周囲の人に見栄をはりたいタイプ、お金を使うことでストレスを発散させるタイプ、お得なものを見ると不必要なものでもつい買ってしまうタイプ、など、浪費してしまう原因は人それぞれです。
買い物で発散させる
浪費癖の代表的存在が、心に満たされないものがあり、それを買い物をすることで発散しようとするタイプです。買い物依存症はこのタイプの方の症状が悪化することにより起こります。
買い物をして、お金を使うことではじめて、心にやすらぎを得るという厄介な症状で、極端な人の場合カードローンやクレジットカードで借り入れを行い、必要のないものをたくさん購入してしまうことがあります。
ストレスを発散させるため、充足感を得るために買い物をすることには終わりがありません。つまり必要なものを買っているのであれば、必要としているものを手に入れさえすればそれで終わり、それ以上不必要なものを買うことはありません。
しかし精神安定剤代わりにお金を使ってしまう人は、とにかく買い物をしていなければ落ち着かずイライラしてしまい、要るものも要らないものもまとめて買うことを繰り返してしまいます。
不必要なものを買ってしまうタイプ
衝動買いしやすい方、要らないものもつい買ってしまう方は、いいなと思うものを見かけたら、絶対にその場で買わないようにしましょう。買いたくなっても一度は必ず我慢するという習慣を付けるようにします。
衝動買いをしやすい方は、自分の好きなタイプの品物だけでなく、あると便利そうなものにも弱い傾向があります。あると便利そうに思えるけれども、でも無くても済みそう、こんな種類のものは買わないようにしましょう。たったこれだけで、余計なもの、不要なものを買う必要がなくなります。
必要ないものは買わない
必要なものだけを必要なときに買う習慣を付けるのもポイントです。必要なものを購入している場合は浪費とは呼びません。高価なものであれ、安価なものであれ、必要のないものを買うことは絶対にやめましょう。
節約という観点や、お得なものを買うほうが賢いという考え方からすると、単品ではなくセット売りで買ったほうがよい、という考え方があります。しかしこれは無駄使いにつながります。とかく無駄遣いをしてしまう方は、まずこの考え方を改めるようにしましょう。
職場用など大勢で使用する場合は別ですが、自分と家族が使うものであれば、大量に買い込んでも仕方ありません。お買い得という言葉に釣られて、必要ないものまで買ってしまうことを避けるには、本当に必要なものだけを少量ずつ必要なときに買うくせを付けるようにします。
財布の中身を把握することの重要性
今いくら財布にお金が入っているか、きちんと把握するようにしましょう。面倒でも毎朝自宅から出かける前と、帰宅したときに所持金のチェックを行うようにすると、一日の支出がどのくらいだったのか、把握しやすくなります。
財布にいくら入っているか確認したことがないという方、今日一日いくらくらい使ったか即座に答えられない方は、支出の仕方が杜撰すぎます。財布の中身の確認とともに、毎朝今日一日どのくらいのお金で過ごすのか予算を立てることも忘れないようにしましょう。
細かく予算を立てることが苦手な方や、財布に入っているお金をどんどん使ってしまう方は、その対策としてその日必要なお金だけをぎりぎり財布に入れておくようにすると、要らないものを買わずに済みます。
家計簿を毎日欠かさずつける
毎日の支出をきちんと記録に残すようにします。それほど高額なものを買っているつもりはないのに、なぜかお給料日前になるとやりくりが苦しくなってしまうという方、たかが千円と思って要らないものを次々に買っていませんか。毎日たった千円ずつの無駄遣いでも、一ヶ月単位で考えると約三万円の差となって表れます。
家計簿やお小遣い帳をつけることにより、まず自分の支出項目を詳しく調べ、どこに無駄があるか、何に浪費しているのか、正確に把握するようにしましょう。支出項目をあまりに細かく分けると、家計簿をつけていくことが面倒に感じられるかもしれません。
その場合は項目の数を減らすと付けやすくなります。自分オリジナルの家計簿を組み立てるのが面倒な方は、アプリを使うのも便利です。
お金の使い方に対する考え方を変える
毎日千円ずつ買っても買わなくてもよいものに費やすよりは、ひと月に一度丸々三万円分を自分の本当に欲しいもの、好きなものに使ったほうが、より高い満足度を得られます。必要ではないけれどもなんとなく気に入ったからという理由で、数千円の服やバックをひと月にいくつも買ってしまう方は、これをぜひ改めるようにしましょう。
単価が比較的安いものをいくつも買うのをやめ、本当に欲しいもの、質の良いもの一点に絞り購入する習慣を付けると、無駄なものにお金をかけることがむなしく思えてきます。
お金を使うときにはたかが買い物と考えず、賢い消費者になるよう、効率のよいお金の使い方を工夫しましょう。
ストレス解消法を工夫する
お金を使うことで心の充足を得る生活を続けていると、知らず知らずのうちに買い物依存症が進行していきます。もっとも重要なことはストレスの発散を買い物に求めないこと、その代わりに同じくらい充足感の得られる、より意義のある行為を行うように努力してみましょう。
お金を使うことは容易く出来る上、それなりの高揚感が得られますが、その反面で習慣性があり、一度はまってしまうと頑張ってやめない限り、ストレスが溜まる、だから買い物に行くという循環から抜け出せなくなってしまいます。
自分が抱えている不満やストレスを、買い物で解消することをやめ、趣味や活動、スポーツなど人と交流できるもので心を癒すことを覚えましょう。
クレジットカード、キャッシュカードは出来るだけ使わない
現金の持ち合わせがないとキャッシングをしても買い物がしたくなる方は、クレジットカードやキャッシュカード、カードローンの類は絶対に持ち歩かないようにしましょう。そこまで買い物依存症が進行していない方でも、キャッシュカードやクレジットカードは出来るだけ使わないほうが無難です。
カード類は緊急時だけに利用するというルールを決め、衝動買いや出来心で借金をしないよう努力してください。
まとめ
浪費癖をそのままにしておくと、やがては経済的な面で苦労するようになります。ひとときの満足感を得るために、頑張って働いて得たお金を無駄使いするのは賢明とはいえません。
浪費癖のある方は、買い物依存症になり家族や周囲に迷惑をかけないためにも、今のうちに浪費癖を直す習慣をつけましょう。