素直な人になるにはどうすればいいの?その方法とは?

素直な人になるにはどうすればいいの?その方法とは? やる気・向上

素直な人とはどんな人を指すのでしょうか。ほとんどの場合、素直な人というのは肯定的な意味で用いられますが、逆にあまりにも人の言いなりになり、自分の個性を打ち出せない人に関しては、揶揄めいた意味で用いられることもあります。

素直な子供というのは扱いやすく、親や先生にとってはとても有難い存在ですが、社会人ともなると、すべての場面で誰に対しても素直な態度を取るということは、ほとんど不可能事といえます。

ただし人間関係においては、素直な態度を取ったほうが断然有利なのは確か。とくに心の中は素直なのに、態度がそれとは裏腹に出てしまう方は、かなり損をしています。素直にありのままの自分を晒すことに抵抗のある人は、心と行動が正反対になってしまい、ここから対人関係もつまずいてしまいがちになります。

時には素直な自分を表に出し、相手に甘えることも必要。素直な人の特徴と、ありのままの自分を素直に出すためには何が必要なのかをまとめてみました。素直になりたいけれども、どうしても素直になれないときがある、という方に読んでいただきたい「素直になる」ためのポイントです!

人のアドバイスを受け入れられる人に変わる

人のアドバイスを受け入れられる人

素直な人の特徴の一つは、周囲の人からのアドバイスを受け入れることが出来ることです。逆に素直じゃない人は、自分のあやまちを人に指摘されても、それを素直に受け入れることが出来ません。とくに家族や大切な人から悪い点やあやまちを指摘されたら、素直にそれを認めるようにしましょう。

短所のない人間はいません。自分の悪いところを指摘されたからといって、自分の存在すべてが否定されているわけではありません。

人に対して素直になるには、まず自分自身のことを好きになる努力をしましょう。悪いところまで含めた自分のあり方に根本的な自信がなければ、自分に対しても、人に対しても素直になれません。

自分の感情を素直に伝えられるように

自分の感情を素直に伝える

大切な人には自分の感情を素直に伝えるようにしましょう。気持ちと裏腹な言動は相手を傷つける可能性もあることを知りましょう。

素直になれない方の多くは、自分の生の気持ちを伝えることに気恥ずかしさを感じるようですが、気恥ずかしいという気持ちだけにとらわれてしまい、自分の気持ちを伝えることを怠るのは勿体ないことです。

自分のありのままの感情を伝えたのに、真剣に受け取ってもらえなかった、このような過去の経験から、素直になることに対して臆病になる方もいますが、早かれ遅かれ自分の気持ちと向かいあわなければならないときというのは訪れるものです。自分の感情と素直に向き合う勇気を持ちましょう!

自分の意見はしっかり持つこと

自分の意見はしっかり持つ

素直といわれる人の多くは、対人関係において人と争うことを嫌います。そのため観察力のない人からは、自分の意見のない人、人の意見に従うだけの人と軽視されることがあるかもしれません。しかし素直だからといって、自分独自の見解を持っていないわけではありません。

人から尊敬されるには、芯はしっかりしていながらも、必要であれば人の意見にも素直に従うことの出来る柔軟性を持ちあわせていなければなりません。また誰の意見がもっとも妥当か判断する能力も備えていると、素直なだけでなく内面も充実している人として扱われます。

心にゆとりを持つことが大切に

心にゆとりを持つことが素直な性格につながる

心に余裕がなく、偏狭なタイプの人には他人の意見や感情を受け止める度量がありません。自分のあやまちに関しても、これを素直に認めるには、それなりの強靭な精神が要求されます。

一般的に素直な人とは、単純で人に言われたことをやっているだけの人と思われがちですが、本当の意味で素直な人とは、実は精神力のある強い人といえそうです。自分の弱さを認めたくないばかりに、人に対して素直な態度の取れない人のほうが精神的には弱いことは明らかです。

甘えられる人には甘えてみることも

甘えられる人には甘えてみる

相手との関係にもよりますが、甘えても許してくれる人がいれば、時には自分の感情を素直にぶつけ、甘えてみましょう。自分の本当の気持ちを常に抑えて生きていると、ストレスが溜まってしまいます。相手の立場から見ても、自分の本音を語ってくれない人と、健全で正直な関係を維持するのは困難です。

自分の弱みを見せることを恐れ、正直な気持ちを伝えないことを選ぶよりも、たまにはリスクをおかしてでも、自分の正直な気持ちを伝えるようにしてみましょう。

相手が自分のことを本当の意味で思ってくれているならば、素直になり、正直な気持ちを伝えたくらいで、関係が悪化することはありえません。依怙地にならずにたまには素直に甘えてみるのもいいかもしれません。

相手に取り入るための手段ではない

相手に取り入るための手段ではない

素直な人は人に好かれるということを利用し、相手に取り入るために素直なふうを装う、こんな行為は無意味です。

そもそも人が素直な人に惹かれるのは、なんの下心もなく、無意識に素直な態度を取る人に純粋さを見出しているから。下心や隠れた意図がある素直さは、時間が経てばいずれは見破られてしまいます。演技や演出ではなく、自然にあらわになる素直さこそ、もっとも高く評価されます。

誉め言葉は素直に受け止めることも

誉め言葉は素直に受け止めることも

人の好意や誉め言葉は素直に受け止めるようにしましょう。自分の感情に素直なだけでなく、人の好意や誉め言葉を素直に受け入れられない人は、せっかくの人の好意を無駄にしています。

特に理由もなく疑心暗鬼になることは、素直になることとは対極の関係にあります。まずは心を大らかに開き、周囲の人の好意をそのまま受け入れるようにすると、自分も楽になります。

素直に「ありがとう」と言えるようになる

素直に「ありがとう」と言えるようになる

人から何かしてもらったら必ず「ありがとう」と一言お礼を言うようにしましょう。たったこれだけですが、素直にお礼の言える人に対して、人は嫌悪感を持つことが出来ません。よほど嫌味な言い方をしない限り、お礼を言うことは、相手との関係を必ずプラスの方向に導きます。

とくに近しい関係にある人に対しては、お礼を言うほど改まった関係ではないと思う人がいるようですが、親しき仲だからこそ言葉にしたほうが良いこともあります。素直にお礼を言うことにより、相手に感謝する気持ちが確実に伝わります。

気持ちを素直に言葉にすることが大切

気持ちを素直に言葉にする

素直になれない人に共通する弱点として、自分の感情を言語化する能力に欠けているというものがあります。言語能力に長けた人であれば、自分の微妙な心のうちを素直に表現できるのに対し、コミュニケーション能力がやや劣っている人は、これをうまく行うことが出来ずに、気持ちと言動が裏腹という状況が発生してしまいます。

このことに自覚がある方は、なるべく自分の気持ちをそのまま素直に表現する練習をするようにしましょう。短い稚拙な表現であっても、自分の素直な感情を表現するほうが、相手には直に伝わります。

まとめ

素直な人になるためのポイントや方法をご紹介しました。素直になりたいけれども、なんとなく恥ずかしい、自分の気持ちを相手に否定されるのが怖い、どのように表現したらいいか分からない、今さら素直になるのは無理、というように、大人は子供と違い、自分の感情を素直に表現するのにも一苦労してしまいます。

人に対して素直になるには、まず自分の気持ちに正直になることが大切です。自分の気持ちと前向きに向き合うことが出来れば、人に対して素直になることもさほど難しく感じなくなるはずです。