嘘をつく人ってすぐに分かってしまいますよね。本人達はばれていない・上手く隠せていると思っているかもしれませんが、実は心と身体は連動していて何かやましい事があるとそれが動作となって表れ、目をそらしたり落ち着きがなくなったり、いつもよりも饒舌になったりと、周りから見ればバレバレなんて事も少なくありません。

しかし中には、同じ嘘でも言動が全く変わらず、周りも嘘を言っていると分からない自然さで嘘ばかりを話す人がいます。あまりの自然さで周囲はその人の言葉が本当だと信じてしまいますが、次第にその人の周りでトラブルが絶えなくなったり仕事がきちんと進まなくなったりと、次第に何かおかしいと感じるようになります。

同じ嘘でもずいぶん印象が異なりますが後者は虚言癖という性質で、つい対応に困って嘘をついてしまう前者とは違い気がついたら嘘ばかりついていた・嘘をつかないと気がすまないと自分自身では制御できず、また中には嘘をついていると思っていない人の事を指します。

この虚言癖の人はどんな心理で嘘をつき、どんな原因でそうなってしまったのでしょうか。虚言癖についての考察を挙げました。

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虚言癖っていったい何?

虚言癖っていったい何?

嘘をつくのは誰もがする事ですが、この虚言癖はただの嘘と何が違うのでしょうか。簡単に言うと虚言癖とは、自分の立場を悪くするのを避けるため・人よりも上に立ちたいために嘘をつき、それが自分で制御できない性質の事を指します。

アメリカ精神医学会が作成した精神疾病の分類と診断基準によれば、「度を越して人の注意を惹こうとする行動様式」であって成人前までに始まると記されています。

虚言癖は子どもの頃から始まる

虚言癖は子どもの頃から始まる

虚言癖には4種類あって、自分の言葉を否定されると自己防衛や自己正当のために言う嘘と、周りの人に自慢したり見栄をはる自己顕示の嘘があります。

また自分で嘘と分かってついているのと嘘と、自覚せずに無意識に口から出てくる嘘と分かれていて、特に後者は「空想的虚言」と言われます。

空想的虚言は自分が現在いる世界とかけ離れた空想の世界を脳内に構築し、その2つの世界にいる自分の区別がなくなり空想を現実に、現実を空想にとさらに虚構を重ねた世界を作り上げます。

空想的虚言を使い始めるのは空想力の豊かな子ども時代から始まりますが、治療や適切な親の対処・カウンセリングなどを受けなければ大人になってもこの状態が続きます。

空想と現実が混在する子どもの虚言癖

空想と現実が混在する子どもの虚言癖

子どもが空想的虚言をし始めるのは、幼少期の親からの大きな期待を背負いプレッシャーをかけられ続けるのに原因があると言われています。

親が子どもに期待をかけすぎたり、親が望むような子どもにするために理想を押し付け、プレッシャーをかけるのを長期間続ければ、外見はその通りになったとしても自分の不自由さや親から自分の言動への批判を受けて、その押し付けから逃れるために空想の世界を作り出すのです。

その空想と現実が曖昧な世界の中では、自分の行動は全て実際に起こった事として現実化・正当化されるので、本人には嘘をついているという自覚がないのです。

空想的虚言の良い例が「本当は大金持ちの子どもである・外国人の血が混ざっている・○○の能力がある」など、実際の自分とは異なる自分を吹聴する点で、周りは嘘だと分かっていても本人は空想世界の事実を本当だと思い込んでいるからです。

大人の虚言癖はコンプレックスを隠すため

大人の虚言癖はコンプレックスを隠すため

その状態で成長を続けると、自分の言動すべてを批判され続けていたため自分に自信がなく、何もする気力の起きない人間となってしまいます。

本当の自分には自信がないため、自分はこのような人間ではない・特別な人間と思われたいという気持ちが大きくなり、そのコンプレックスが大きければ大きいほど、あからさまで大げさな嘘になっていきます

。しかしその嘘は、有名人と友達・有名企業に勤めている・○○のブランド品を持っているという、誰もが知っているものと関係がある事で自分の評価を上げようとする嘘なのですが、有名な分調べれば嘘だというのが分かってしまい、それをフォローするためにさらに嘘を重ねると言うのが虚言癖の特徴です。

人の注目を浴びことが大切という考え方

人の注目を浴びことが大切という考え方

虚言癖の根本にあるのは、人の注目を浴びたい・構って欲しいという願いです。それを適えるためにありとあらゆる嘘をつきますが、そのためには自分のこんな部分がダメだというマイナスイメージの嘘をつく所が非常に特徴的だといえるでしょう。

例えば身体が弱い・アレルギーを持っている・虫が苦手など、プライドの高い人ならば「かわいそう」と同情されたくないので、こんな事は言いません。しかし、同様にプライドが高い虚言癖は反対に「かわいそう」と思ってもらう事を狙っているのです。

虚言癖はストーカーに多い?

虚言癖はストーカーに多い?

虚言癖を持つ人の特徴をいくつか挙げましたが、他人との関わり方にも普通の人にはない特徴があります。幼少期に親の抑圧はあってもこの時期に十分与えられるはずの愛情が不足していると、自分自身の評価が揺らぎいつも他人の評価を求めるようになります。

その結果、自分の近くで他の人がひそひそ話をしているだけで自分を悪く言っているのではないかと思い、ちょっと異性と視線が合っただけで自分の事を好きだと勘違いするようになってしまうのです。虚言癖がストーカーになりやすいのは、こういった理由があるからなのだとか。

外見はとても魅力的

外見はとても魅力的

虚言癖はコンプレックスが自分の中身に自信がないと言う事だけなので、様々な人の関心を惹くために容姿はとても魅力的であるというのが、他のこういった精神疾病とは違うポイントかもしれません。

特に女性は構ってもらうためには、その外見を生かして不特定多数の男性に媚びを売る事を厭いません。また一見では分からないので、気がついたらその人の虚言癖に振り回されてトラブルに巻き込まれる、なんて事も。

しかし、その嘘を真正面から嘘だと暴き立てる人に対しては、プライドを刺激されるため周りがびっくりするほど急に激怒する、そんな感情の不安定さも虚言癖を持つ人にはありがちです。

虚言癖がさらにエスカレートした演技性人格障害

虚言癖がさらにエスカレートした演技性人格障害

自己顕示の嘘や空想的虚言がさらにエスカレートすると、精神障害のひとつである演技性人格障害を発病するようになります。演技性人格障害は、他人からの評価や愛情を嘘だけでなくあらゆる方法を使って求めようとする精神疾患で、その9割が女性と言われています。

人から必要とされる魅力的な自分を演出するために、嘘を含んだ大げさな話や他人への媚び・目立つ行動をとったり果ては性的振る舞いなど、一般人から見れば何もそこまで、と思わせるような行動を取ります。

虚言癖は直るのか?

虚言癖は直るのか?

虚言癖のある人と一緒にいるとこちらに迷惑がかかって大変ですよね。それをいい加減やめろと言っても本人は絶対それを嘘だとは認めません。

非常にプライドの高いのが虚言癖の特徴で、これまでこうやって自分の自信のなさを嘘でカバーしてきたのにそれを間違っていると認める事は到底無理だからです。

子どもの虚言癖の場合は親に問題があるケースが多いため、まずは愛情をしっかり子どもが分かる形で与え、子どもの嘘に関しては叱って問い詰めず軽く流して取り合わないようにするのが大事です。

また一説には虚言癖は脳のある部分が萎縮している事によって引き起こされるとも言われているので、その場合は専門のカウンセリングや投薬治療をする事になるのですが、子どもの場合よりもかなり長期治療が必要と考えましょう。

まとめ

いかがでしたか。普通の人とは異なる思考回路を持つ彼らには、近寄らないのが一番です。会社や近所づきあいで関係が絶てない場合は、最低限の付き合いにとどめましょう。

しかし、もし本人がそれで悩んでいるようであれば、専門家のカウンセリングなどを勧めてあげてください。

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