潔癖症の人と聞いて思い浮かべるのは、綺麗好きで常に身の回りを清潔にしている人。どこに行くにもウェットティッシュを持ち歩いたり、自分専用のコップや食器を携帯していて、一見するとただの綺麗好きな人に見えます。しかし潔癖症の場合は清潔さに関して尋常ならない執着を見せるため、周囲の人からすると「どうしてそこまでするの?」と不思議がられることも多いのが現実です。

ドアノブや電車のつり革に素手で触ることが出来ない、エレベーターのボタンが押せない、外出先でトイレに行くことが出来ない、人と食器を共有することが出来ない、など潔癖症の人には特有の行動形式があり、端から見ると不必要なことに見えることばかり。家族や友人、恋人が潔癖症だと付き合っていく上で苦労することもあります。

潔癖症の特徴や行動様式を知っておくと、潔癖症の人とうまく付き合う術を身に付けることが出来ます。またご自身に潔癖症の傾向がある方は、どうしたら周囲の人に余計な負担をかけずに済むか、どうしたら自分の行動に制御をかけることが出来るかを知っておく必要があります。潔癖症の行動を少し直すだけで、周囲の人だけでなく自分自身も楽になります。潔癖症のことが気になる方にぜひ参考にしてもらいたいまとめになります!

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潔癖症の特徴とは?

潔癖症の特徴とは?

潔癖症とは汚れや細菌などを異常に恐れ、実際には必要ない行動を取ることを指します。たとえばドアノブやエレベーターのボタンを素手で押すことが出来ない、外出先でトイレに行くことが出来ない、汚れが落ちているにも関わらず何度も手を洗ってしまうなど、同じ行為を不必要に何度も繰り返してしまいます。

他にもたとえば、部屋やデスクの上を完全に綺麗に整えておかないと気が済まなかったり、一日何度もシャワーを浴びたり、食器を共有できなかったりと、一見するとただの綺麗好きのようにも思えます。

しかし潔癖症の人の場合、その行動は綺麗好きの範疇を大きく超えていて、執拗で徹底していることが特徴です。

潔癖症の行動パターン

潔癖症の行動パターン

潔癖症の人の行動の特徴は、公共の場で不特定多数の人が使用するものに触れることが出来ないということです。

具体的な行動パターンとしては、ドアノブやつり革に直接触れない、洋式トイレを使うことが出来ない、除菌ウェットティッシュを常に携帯している、自分専用の食器を持ち歩く、などが挙げられます。

他にも病院やホテルのスリッパが履けない、スーパーの買い物かごが苦手、外食の際の食器が気になる、家族や友人とでも石鹸などを共有することが出来ないなど、とにかく人が触ったものに触れることに不快感を感じるのが、潔癖症の人の顕著な特徴です。

潔癖症と強迫性障害

潔癖症と強迫性障害

性癖としての綺麗好きを超えた行動を示す人は、強迫性障害に陥っている可能性があります。単なる綺麗好きな人であれば、身の回りや部屋をゴミがない状態に掃除してしまえば満足できますが、強迫性障害に陥った人の場合は、どんなに綺麗にしてもまだ汚れがついているような、完全には綺麗になっていないという不安を拭い去ることが出来ません。

普通の人であれば、一度石鹸を付けてよく洗えば済むところ、強迫性障害がある人は何度洗っても気が済まないことが多く、目に見える汚れだけでなく、細菌や雑菌などの目に見えないものに対しても理不尽な不安を抱いてしまいます。

異性との交際も苦手な人が多い

異性との交際も苦手な人が多い

潔癖症の人の中には他人に触れることすら苦手な人がいます。異性との交際においても、ボディタッチをすることや手をつなぐことに拒否反応を示す人もいますので、恋人が潔癖症だと非常に苦労することになります。

ちょっと度を越えた綺麗好き、清潔好きという程度であれば、付き合う際にさほど問題になりませんが、度を越えた潔癖症の場合、その人の基準すべてに自分の行動を合わせることは難しいでしょう。

恋人が潔癖症の場合はそれなりの付き合い方を心得ていないと、交際をうまく進めていくことは出来ません。潔癖症の人との上手な付き合い方を覚えると、相手のペースに巻き込まれてストレスを溜めてしまうことから回避されます。

効率よく掃除や片付けが出来る

効率よく掃除や片付けが出来る

綺麗好き、几帳面、整理整頓好きで、暇さえあればデスク回りや部屋の掃除をしている人がいます。綺麗好き、整頓好きの人の特徴は効率よく目的を果たせること。汚い場所や片付いていない部分を最小の時間で手際よく綺麗にすることが出来ます。

人から見たらちょっと異常と思われるほどの潔癖症でも、日常生活に支障がなく、手際よく効率的に作業が出来るのであれば心配要りません。

除菌・抗菌グッズしか使えない 手を洗う

除菌・抗菌グッズしか使えない 手を洗う

潔癖症の人の典型的な行動の一つが、何度でも繰り返し手を洗ってしまうこと。普通の石鹸では満足できないことが多く、除菌機能の高い石鹸やボディソープしか使わなかったり、日常生活の中で使用するものすべて抗菌処理済みのものと決めていたりします。

除菌・抗菌グッズを用いるだけならまだしも、野菜や果物やお米など食べ物まで洗剤でしつこく洗うこともあります。

公共機関や公共の施設が苦手

公共機関や公共の施設が苦手

潔癖症の人は自分以外の人が触れたものに、直接触ることに対して激しい苦痛や不安を感じます。そのため、公共機関や公共の施設に行くと触れられないものばかりで、非常に苦しい思いをしてしまいます。

病院の受付でスリッパが履けない、図書館の本を触ることが出来ない、電車やバスの手すりやつり革に素手で触れない、中には座席に座ることも出来ないという人もいて、ここまで来ると日常生活にかなり不便を感じるはずです。

潔癖症と綺麗好きの違いとは?

潔癖症と綺麗好きの違いとは?

綺麗好き、几帳面、整理整頓が好き、このようなタイプの人と潔癖症とはどのような点が異なるのでしょうか。綺麗好きな人も潔癖症の人同様、常に身の回りを綺麗に整えていて、不潔なことや不衛生なことを嫌います。

しかし綺麗好きな人は不衛生なものを取り除いてしまえば、それで満足できるのに対して、潔癖症の人の場合はもっと徹底していて執拗です。そのため周囲の人からは神経質、病的と思われることもあります。

潔癖症は自分でコントロールが出来ている場合にはそれほど問題ありませんが、症状がひどくなると強迫性障害に陥ってしまいます。自分の考え方や行動様式を自分自身でコントロールできなくなるのは非常に辛いことです。

衛生に関して強迫的な観念を持つようになると、単に自分の身体や身の回りのものを綺麗にすることだけに多くの時間を無駄に費やしてしまいます。自分では綺麗好きなだけと思っているうちに、強迫的障害に陥らないよう、潔癖症気味の方は注意する必要があります。

潔癖症になる原因とは?

潔癖症になる原因とは?

潔癖症になるのはどんなタイプの人か?という問題には諸説あり、決定的な原因をどれか一つ挙げることは出来ません。

幼少時に両親から厳しい躾を受けた人がなりやすいという説や、性格的に几帳面で完全主義的な人や神経質なタイプが潔癖症になりやすいとも言われますが、これはすべてのケースに当てはまるわけではありません。

潔癖症には人それぞれ異なる原因と症状があり、個々のケースにより症状や行動には違いがあります。

潔癖症がひどいと感じたら

潔癖症がひどいと感じたら

自分は綺麗好きで、衛生観念が発達しているだけ。本人はその程度にしか思っていないのに、家族や周囲の友達からすると、その行動が過剰に思われて、疲れ果ててしまうこともあります。

自分では普通だと思っているうちに、潔癖症を通り越して強迫性の潔癖症に陥らないよう、なんらかの自衛手段を講じる必要があります。

潔癖症の程度が度を越えていないかどうか、強迫性障害に陥っていないかどうかを、まずはセルフチェックしてみましょう。潔癖症や強迫性障害のレベルをはかることにより、自分の潔癖症が社会的に容認される範囲内にあるかどうか確認することが出来ます。

潔癖症の人との付き合い方

恋人が潔癖症だと分かったら

恋人が潔癖症だと分かったら

潔癖症の恋人とうまく付き合うには、潔癖症に関する知識が必要です。潔癖症といっても全員が同じ行動パターンを取っているわけではありません。

また何をさして、不衛生、不潔と思うかに関しても個人差がありますので、まずはじっくりその人を観察して、どんなものをいちばん嫌っているか、そしてそれに対してどのような反応を示すかを知るようにしましょう。

その上で相手に合わせられることは合わせ、どうしても出来ないと思われることはなるべく早目に伝えるようにしましょう。

潔癖症の男性を傷つけないためには

潔癖症の男性を傷つけないためには

潔癖症の人は性格的に細かいことが気になったり、人からの批判や悪口にダメージを受けやすいことがあります。

行動に強迫的な側面が見える潔癖症の人は、自分でもどうしようもない衝動に駆られていることが多く、不用意な発言をすると傷ついてしまい、関係改善を図ることが困難になってしまいます。

気にし過ぎ、男のくせに、綺麗なのにどうして洗うの?といった言葉を聞くと、責められていると感じてしまい、相手の意見に同意することはおろか、譲歩することも出来なくなってしまいます。まずは相手の気持ちを優先し、批判めいた言い方は出来るだけ控えるようにしましょう。

家族に潔癖症の人がいる場合

家族に潔癖症の人がいる場合

たいていの潔癖症はバス用品や食器など、日常的に使用するものすべて自分専用のものを使います。たとえ家族であっても、何かを共有して使うということに抵抗があるのが潔癖症の人の特徴です。

自分専用のものにこだわりますので、まずはその人専用のものを不用意に使ったりしないように注意する必要があります。また自分なりのルールや決まりをたくさんもっていますので、それが原因で他の家族に過剰な負担がかかることもあります。潔癖症の人の意思も尊重しながら、他の家族に負担がかかり過ぎないような配慮が求められます。

潔癖症の人の行動を笑わない

潔癖症の人の行動を笑わない

周囲の人から見ると、どうしてそこまでするのか?と不思議でならないこともありますが、本人たちにとっては譲れないことばかり。

潔癖症の人とうまく付き合いたいと思ったら、その人の行動の一つ一つに目くじらを立てたり、馬鹿にしたりするのは賢明ではありません。頭から馬鹿にされると、いよいよ頑なになってしまい、良い関係を築くことが出来なくなってしまいます。

潔癖症を克服するには

潔癖症を克服するには

潔癖症がひどくて、家族や周囲の人を悩ませてしまう人も多いのが現実です。潔癖症がひどいと自分でも気になったら、それなりの対策を講じて、それ以上ひどくならないようにしなければなりません。

軽い潔癖症であれば、少し考え方を変えるだけで症状を多少改善することが出来ますが、自分でコントロールすることも難しくなっていたら、専門医による診療を受ける必要があります。

潔癖症の改善は無理せず出来る範囲から

潔癖症の改善は無理せず出来る範囲から

潔癖症はそのまま放置しておくと、どんどん悪化してしまい、日常生活を送る上で不便なことが増えていきます。

潔癖症に歯止めをかけるためには、いくつかの方法が考えられますが、まず最初は苦手なことを出来るだけ避けることから始めましょう。最初から逆療法を試みると、激しいストレスに襲われてしまい、改善どころか、さらに潔癖さを求める気持ちが強くなってしまいます。

潔癖症を認めることが大切

潔癖症を認めることが大切

潔癖症は、頭が目の前にある現実をそのまま受け入れずに、事実とは異なる認識をしてしまうことから発生します。つまり理性的に考えると問題ない状況をことさら問題視してしまう、その脳のはたらき自体が潔癖症を引き起こしているといえます。

潔癖症を治すにはまずこのように、自分が感じること、考えることと事実との間には相違がある、ということを認識することから始めなければなりません。

次にその行為(何度も繰り返し手を洗うことなど)を行わなくても、問題はなかったということに自分自身で気が付くような状況を作り出すことが必要です。

潔癖症の人に引き摺られないように

家族や恋人が潔癖症だと、ついそれに引き摺られてしまい、自分では不必要だと思うにも関わらず、潔癖症の人の言いなりになってしまい、その通りにしてしまうことがあります。

潔癖症の人を刺激しないという意味ではこれは良いことですが、実際には潔癖症の人の行動をさらに煽ることにつながります。

潔癖症の人が要求するルールに言いなりになって従うほうが確かに楽ですが、これはかえって害をもたらすことが多いので注意しましょう。

潔癖症になることを予防するには

潔癖症になることを予防するには

いったんはまってしまうとなかなか抜け出すことが難しいのが強迫性障害です。

潔癖症の場合、最初はそれほどひどくなかったのに、毎日繰り返しその行為を重ねていくうちに習慣化してしまい、その後はやめることが難しくなります。潔癖症の深みに嵌らないよう、最初の時点でほどほどにする、という感覚を養っておくようにしましょう。

潔癖症の治療

日常生活に支障のない軽度の潔癖症であれば問題ありませんが、本人も周囲も辛くなるほどの重度の潔癖症は治療が必要です。

治療法としては認知行動療法や薬による治療があり、適切な治療を受けさえすれば、症状の改善が確実に見込めます。

まとめ

潔癖症の特徴や対処法まで、知っておくと役に立つポイントをまとめてみました。潔癖症で悩んでいる方や家族や恋人が潔癖症で困っている方にぜひ参考にしていただきたいことばかりです。

潔癖症は性格と諦めず、必要があれば専門医の診察を受け、日常生活に支障のない範囲に留めるようにしましょう。

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