人前に出るととにかくあがってしまい、言いたいことがうまく言えない。あがり症の典型的な行動パターンです。あがり症の症状として挙げられるのは、人前に出ると言葉がしどろもどろになる、赤面してしまう、手足が震える、動悸や息切れがする、口がからからになる、手の平に汗をかく、頭の中が空白になる、など、一人一人異なる表われ方をします。

あがり症にはまた症状の表れ方や程度により、軽度から重度までさまざまな状態があります。症状の比較的軽い人であれば、気持ちの持ちようを少し変えるだけで症状を軽減することも可能ですが、重度のあがり症の場合、日常生活に支障がある場合も多く、人知れず辛い思いをしてしまいます。

あがり症には人前で話しをするのが苦痛なだけでなく、他人の視線が気になって緊張してしまうという症状もあります。あがり症は重症になると、対人恐怖症の症状を呈することもありますので、早いうちに対策を考え、症状を少しでも軽減できるように頑張りましょう!

PR

あがり症はなぜ起こるのか?

あがり症はなぜ起こるのか?

あがり症はどのようなメカニズムで起こるのでしょうか。あがり症の人がある特定の状況に陥ると緊張してしまうのは、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位に働いてしまうため。

交感神経は自分の意思とは関係なくはたらいてしまうので、あがり症を予防するには普段から出来るだけストレスを軽減し、自分に対して緊張を強いる考え方を控えることが必要です。

あがり症の症状が出るシチュエーション

あがり症の症状が出るシチュエーション

あがり症の人が苦手にするシチュエーションとは、不特定多数の前で話しをしなければならないとき。職場でのプレゼンテーションや結婚式でのスピーチなど、大勢の人の視線を浴びるシチュエーションを考えただけで、気持ちが憂鬱になり、手のひらにじわりと汗をかいてしまう人も大勢います。

人前で話しをすることの他にも、たとえば飲み会やクラス会、面接や試験、自己紹介をしなければならない場合など、あがり症の人が緊張してしまうシチュエーションは他にもたくさんあります。

人前の出るまでの時間

人前の出るまでの時間

あがり症の人にとって苦痛なのは、実際に人前で話しをするときだけではありません。人前で話しをしなければいけないと決まった途端に、緊張の症状が表れてしまう場合もあります。

本番までの一瞬一瞬をそのときのことを考えて不安な思いで過ごすこと自体が、あがり症の症状をさらに悪化されてしまいます。突然指名されて話をするよりも、前もって予定が立てられているほうが辛いのはこのせいだといえます。

大勢の前で話しをする際のコツ

大勢の前で話しをする際のコツ

友達や気の会う同僚と話をしているときはなんでもないのに、大勢の人の前で話をすると緊張して声が震えてしまう。よく知っている人や年下・目下の人の前では緊張しないけれども、知らない人、大勢の人、そして年上や目上の人など権威のある人の前では異常に緊張してしまうのが、あがり症の方の特徴です。

人前で話すときの緊張を少しでも和らげるコツがあります。まず頭の中に自分のよく知っている仲の良い友達や同僚を思い浮かべるようにします。そして話しをする際は、この人物に向かって話していると想想するようにしましょう。人前で話しをする際に緊張するのは、自分の話を聞いている人たちがどんな反応を示すか分からないから。知り合いに話しかけることをイメージするだけで、気持ちがぐっと楽になります。

スピーチの順番を待つまでの時間

スピーチの順番を待つまでの時間

あがり症の人にとって、人前で話しをする際に、自分の順番が来るまでの時間を待つことは非常に辛い体験になります。あがらないように、緊張しないようにと思えば思うほど、緊張度が増してくるのがあがり症の辛いところ。スピーチの順番を待つまでの時間は、出来るだけ頭を空白にして何も考えないようにしたいものですが、これはなかなか容易なことではありません。

緊張のあまり、他の人が何を話しているかまるで耳に入ってこないこともありますが、この時点で自分のスピーチのことを考えても仕方ありません。スピーチの順番を待つまでの間は出来るだけ他の人の話に注意を向け、自分のスピーチの内容について考えるのはやめましょう。腹式呼吸でゆっくりと呼吸するようにしながら、当面の問題とはまったく関係ないことを考えるのもいいでしょう。

ポイントを絞って話をする

ポイントを絞って話をする

大勢の人の前で話をする際には、ポイントを絞り、出来るだけ簡潔に済ませるようにしましょう。上手に話したい、うまくまとめなければならない、説得力のある話にしたいなど、スピーチや話の内容を良くすることよりも、いかに自分の話の要点を手短に分かりやすく話せるかに集中しましょう。

初対面の人と会話しなければならないときも、自己紹介は出来るだけ簡潔に留め、要領の得ない話し方を避けることがポイントです。

あがり症になりやすいタイプとは?

あがり症になりやすいタイプとは?

人前でどんなに話してもまったく緊張しない人がいる一方で、少しでも人に注目されると緊張してしまい、思うように話も出来なくなる人がいます。

あがり症になりやすい人に共通する特徴はどんなものでしょうか。人前で恥をかきたくない気持ちが強いこと、失敗や失言を恐れること、人によく思われたいという気持ちが強いこと、などがその典型的なパターンになります。

あがり症の人は自分で自覚しているにしろ、無意識にしろ、他人の評価を常に気にしています。あがり症を克服するには、この感情をコントロールしなければなりません。

あがり症克服方法、症状

緊張しやすい、人前で極度にあがってしまう、人前で話しをすることが大の苦手。あがり症の症状というと、このようなものを思い浮かべますが、あがり症には他にもさまざまな症状があります。

中には人前で字を書くのが苦手という方や、電話に出ることが億劫に感じられる、初対面の人と会話をすると極度に緊張する、人前で食事をすることが出来ないなど、あがり症の症状は人によってそれぞれ異なります。

人の目を気にしないようにする

人の目を気にしないようにする

あがり症を克服するには、人の目を気にしないような態度を身につけることが大切です。どんなに頑張っていても、どんなに完璧な仕事をこなしても、人から批判されることはあると心得ましょう。

すべての人から受け入れられることは所詮不可能、あがり症を克服するには開き直れる精神も必要です。あがり症の人は常に人の視線が自分に注がれると感じますが、これは事実とは相違します。自分で思うほど他人は自分のことを見ていません。気持ちをリラックスさせて、人の視線は自分に注がれていないと言い聞かせましょう。

先のことを考え過ぎない

先のことを考え過ぎない

たとえば友達の結婚式でスピーチをすることが決まっている場合、あがり症の人は今からそのときのことをいろいろと想定してしまいます。頭の中で何度も何度も練習を繰り返し、当日のリハーサルをすることも多いでしょう。

あがり症の人は通常、このように先のことをあらかじめ考えてしまい、これによりさらにあがり症の症状を悪化させていきます。先のことを考えないようにするのは難しいかもしれませんが、あがり症を克服するには出来るだけ先のことを考えないよう、目先のことだけに集中することが効果的です。

あがり症の人は几帳面で慎重な人が多く、先のこと、先のことを考えてしまう傾向にあります。この習慣は不測の事態に備えるという意味では良いことですが、これから起こることを想定することにより、さらなるストレスを抱えてこんでしまいます。

必ずうまくいくと言い聞かせる

必ずうまくいくと言い聞かせる

失敗をするのではないか、人に笑われるのではないか、良い印象を与えられないのではないか、とネガティブな結果ばかりを予想してしまうのも、あがり症の人の特徴です。

常に最悪の事態を想定してしまうと、緊張は増すばかりです。あがり症の方は基本的に何事に対しても準備万端で臨みます。あらゆる事態を想定して準備をしたのだから、必ずうまくいくと固く言い聞かせるようにしましょう。

完璧な人間などいない

完璧な人間などいない

どんなに能力のある人間であっても、人間である以上完璧な人はいません。人間に間違いや失敗はつきもの、うまく話せなくても構わないと考えること自体が、溜まっているストレスを軽減します。

自分の失敗や言い間違いなどに気をわずらわせることはやめましょう。前回もだめだったから、次回もまた失敗するに違いない、と自分を追い込んでしまうと果てしない悪循環に陥ってしまいます。間違えや失敗を恐れるあまり、肝心な場であがってしまい、上手に話せなかったりするのは非常に残念です。

自信を持つようにする

自信を持つようにする

自分に対する劣等感に苛まれていると、それが原因で他の人から笑われているのではないか、過小評価されているのではないか、という不安を無意識に抱いてしまいます。人前で堂々とした態度を取るには、自分に確固とした自信を持っていなければなりません。

自分の得意なことや他の人よりもうまく出来ることを伸ばすことにより、人前であがってしまうという短所をカバーすることが出来ます。

規則正しい生活を心がける

規則正しい生活を心がける

あがり症は自律神経の乱れにより起こるとされています。自律神経のバランスを整えるため、規則正しい生活と食事を心がけるようにしましょう。

睡眠不足や夜更かし、運動不足なども自律神経のバランスを乱します。またあがり症はストレスにより悪化してしまいます。体調を整え、健康的な生活を送るようにすると、不必要なストレスを抱えずに済みます。

悩みを相談できる友達を

悩みを相談できる友達を

あがり症の悩みを相談できる友達がいると、精神的な面でのストレスが緩和されます。社会人なのにあがり症で悩んでいるなんて、とても人には言えないと考える人も多いようですが、自分の悩みについて話を聞いてもらうだけで、症状の悪化を防ぐことが出来ます。

人によく思われる必要はない

人によく思われる必要はない

あがり症の人はそうでない人よりも、人に良い印象を与えたいと思う気持ちが強く、この気持ちが人前に出ると緊張する、あがってしまうという症状となって表れます。人に良く思われたいという気持ちは誰にでもありますが、その気持ちゆえにあがってしまっては意味がありません。

人前で話そうとすると、頭が真っ白になり言いたいことが出てこなかったり、しどろもどろになるという方は、一度思い切って人前でうまく話しの出来ない自分を認めるようにしましょう。その上で自分に与えられた能力と話力を頼みに、苦手な場面に臨んでみましょう。どんなに頑張っても緊張してしまうのであれば、そのことについてくよくよ考えても仕方ないとポジティブに考えてみるのも一つの方法、これにより張り詰めた神経を緩めることが出来ます。

あがり症と社交不安障害

あがり症と社交不安障害

あがり症は軽度の場合日常生活にさほど支障を来たすことはありませんが、症状が重度になると仕事や学校に行くのも辛くなったり、近所付き合いを一切避けたりするようになります。周囲の人からは単なる恥ずかしがり屋や緊張しやすいタイプと思われがちですが、実は「社交不安障害」という状況に陥っている場合もあります。

自分の症状を見て、日常生活を送る上での障害になっているようであれば、一度診断を受けるようにしましょう。社交不安障害は決して珍しい症状ではありません。治療には投薬や認知療法があり、適切な治療を受けさえすれば、症状は確実に改善されます。

あがり症の治療

あがり症の治療

あがり症が原因で職場での業務に支障がある場合や、人付き合い自体も困難になっている場合は、心療内科や精神神経科で診察を受けるようにしましょう。単なる恥ずかしがり屋とあがり症で治療が必要な場合とでは、問題が根本的に違います。

あがり症は頭の中のメカニズムが引き起こすプロセスであり、自分の努力だけではどうにもならない場合もあります。一人きりで悩んでいても事態は改善しません。必要であれば専門医の診察を受けてみるようにしましょう。

まとめ

人前に出ると極度に緊張してしまい、頭の中が真っ白になる、手足や声が震えてしまい、しどろもどろになってしまう。こんな不快なあがり症を克服するために知っておきたいポイントをまとめてみました。

あがり症に悩む人の数は多く、その数はなんと日本人の五人に一人に及ぶとも言われています。人前で恥をかきたくない、だめな人間だと思われたくない、上司や家族の期待に応えたいという気持ちの表れから始まる思考の悪循環、あがり症を克服するには自分を追い込まないように、出来るだけストレスを軽減し、リラックスした気持ちが持てるように努力しましょう。

PR